【藤田俊哉の目】一体感があったスウェーデン戦。一方で劇的に評価を上げた選手はなし

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月12日

初戦のつまずきを修正しながら勝ち抜けるほど日本は成熟していない。

最終的には初戦の5失点での敗戦が響いてしまった。試合の入り方、大会の入り方の重要性を痛感させられる五輪となった。写真:JMPA/小倉直樹

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 ロンドン五輪で日本がベスト4に残れたのは、プレッシャーのかかる初戦を制したのが大きかった。スペインを倒した勢いそのままに、一気にチームも選手もステージを駆け上がっていった。
 
 一方、リオ五輪では初戦のナイジェリアで立ち上がりからミスを連発。相手の戦いに合わせてしまい、引き締まった戦いができなかった。苦手な“撃ち合い”の展開へと持ち込まれて、勝点3を逃した。初戦のつまずきを修正しながらグループリーグを勝ち抜けるほどに、日本はまだ成熟していない。
 
 実際、初戦を落としたチームは、日本に限らず、グループリーグを突破することが難しい。28年ぶりの出場を果たした96年のアトランタ五輪から、日本は連続出場を果たしているものの、初戦を落とした大会はすべてグループリーグで敗退している。初戦に勝利したとしても、アトランタ五輪のように、決勝トーナメントに行けないケースもある。
 
「メダル獲得は初戦がすべて」と手倉森監督が口にしていたとおり、日本は初戦でつまずいた修正に追われて、勢いに乗れないままグループリーグを終えてしまった。
 
 初戦の失点はすべて自分たちのミスによるもの。選手たちがナイジェリアに対してナーバスになりすぎた。完全に自滅だった。プレッシャーのかかる試合になればなるほど、基本に忠実にプレーすること、当たり前のことを当たり前にできることが大事であると同時に、試合の入り方、大会の入り方の大切さをあらためて痛感させられた大会でもあった。
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