切り札的な久保は退いたが、伊東純也が見事な2アシストを記録し、上田が空中を制圧。守備でもキャリアの浅い鈴木淳之介が、ブラジルの新星エステバンの仕掛けを何度も封じ、渡辺剛もデュエルで対等以上の戦果を残した。CB陣の故障が目立つ状況を考えれば、2人のDFはワールドカップ本番のスタメン入りも考えられる大きな発掘となった。
奇しくもワールドカップで外国人監督の優勝例がないことを問われたアンチェロッティ監督は、こう返した。
「すべての事象には“初めて”がある」
「すべての事象には“初めて”がある」
こうして日本にも、初めてのブラジル戦の勝利が訪れた。だがテストマッチではスコアそのものには、あまり大きな意味はない。たとえば様々な条件や内容を考えれば、2005年コンフェデレーションズカップのブラジル戦(2-2=ドイツ)の方が勝利に近づいていたかもしれない。
その点でむしろ勝利以上に賞賛するべきなのは、テストマッチの性格を知悉した森保監督の采配だった。3-2で逆転して目の前に快挙がちらつく状況でも、5枚のカードを切り、貴重な体験を最大限の選手たちに共有させながら、いくつかの実験も織り込んだ。確かに「勝利を目ざしながら成長」のスローガンを有言実行した。
文●加部究(スポーツライター)
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