本当の意味で世界レベルを経験したかった
一次予選を兼ねた昨年9月のU-20アジアカップ予選では最終戦でキルギスと1−1で引き分け、今年2月のU-20アジアカップも準々決勝でイランに苦戦し、PKで辛くも勝利して本大会行きの切符を手にした。そうした過去の苦しみを考えれば、選手たちは何倍も強く逞しくなったのは確かだ。
だが、フランスに敗れた事実は変わらない。40人以上に招集を断られ、実質4軍に近くいフランスに対して内容で圧倒的できたのは、むしろ当然だった。選手たちもその事象を理解している。
「世界でこの年代で来ていない選手が多いのは事実」(佐藤)
結局、本当の意味で世界レベルを味わえていない。だからこそ、準決勝、決勝と勝ち上がり、本当の強さを持ったモロッコやアルゼンチンなどと対戦できる場を得るためにも、フランスに勝ちたかった。
大会前、山本昌邦ナショナルチームダイレクターはロス五輪に向けて「ラージ100」というキーワードを出した。これは五輪本大会がインターナショナルマッチウィーク外の大会で招集できる選手が直前まで分からないため、誰を呼んでも力が落ちないような集団を作り上げたいという意図からきている。本気で100人以上のラージグループ形成を目ざすのであれば、日本もU-17やU-20で安定して8強に入る力を備えるしかない。
だが、フランスに敗れた事実は変わらない。40人以上に招集を断られ、実質4軍に近くいフランスに対して内容で圧倒的できたのは、むしろ当然だった。選手たちもその事象を理解している。
「世界でこの年代で来ていない選手が多いのは事実」(佐藤)
結局、本当の意味で世界レベルを味わえていない。だからこそ、準決勝、決勝と勝ち上がり、本当の強さを持ったモロッコやアルゼンチンなどと対戦できる場を得るためにも、フランスに勝ちたかった。
大会前、山本昌邦ナショナルチームダイレクターはロス五輪に向けて「ラージ100」というキーワードを出した。これは五輪本大会がインターナショナルマッチウィーク外の大会で招集できる選手が直前まで分からないため、誰を呼んでも力が落ちないような集団を作り上げたいという意図からきている。本気で100人以上のラージグループ形成を目ざすのであれば、日本もU-17やU-20で安定して8強に入る力を備えるしかない。
逆にフランスは4軍でもベスト8に進出し、真の強さを持った強国と戦うチャンスを掴んでいる。そうした結果が列強国を作り上げていく源泉なのかもしれない。選手のレベルが厳しい状況でも真剣勝負の場を経験していけば、将来的にステップアップできる可能性は高まる。チーム力に恵まれていなくてもしぶとく勝ち上がれば、選手に成長を促すサイクルが構築されるのだ。
「もう1回成長してA代表やU-23代表に進んでいけるように個人として成長したい」と梅木が口にしたように、選手たちにとってはラウンド16敗退の悔しさが次のエネルギーになる。だが、日本全体の未来を考えるのであれば、今回の敗戦を“運”や“決定力不足”ということで片付けず、重く受け止めるべきだろう。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】日本代表のパラグアイ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介!6人が5点台の厳しい評価。最高点は圧倒的な存在感を発揮したボランチ
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?
「もう1回成長してA代表やU-23代表に進んでいけるように個人として成長したい」と梅木が口にしたように、選手たちにとってはラウンド16敗退の悔しさが次のエネルギーになる。だが、日本全体の未来を考えるのであれば、今回の敗戦を“運”や“決定力不足”ということで片付けず、重く受け止めるべきだろう。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】日本代表のパラグアイ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介!6人が5点台の厳しい評価。最高点は圧倒的な存在感を発揮したボランチ
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?