U-20W杯で露呈したもう1つの問題
希望に満ち溢れた戦いぶりだった。だが、それはあくまでもグループステージの話。ラウンド16はあまりにも残酷な結末を迎えてしまった。
10月8日、船越ジャパンの2年近くに渡る冒険が幕を閉じた。U-20ワールドカップのグループステージを3連勝で首位通過。7得点&無失点という圧倒的な強さを示し、U-20日本代表は意気揚々とラウンド16のフランス戦に臨んだ。
しかし、結果は0−1の惜敗。20本以上のシュートを放ち、決定機は何度もあった。しかし、ポストやクロスバーに阻まれ、次第に旗色が悪くなっていく。最後は延長後半終了間際にFVS(リクエスト方式のビデオ判定)で、DF梅木怜(今治)がペナルティエリア内でハンドを取られ、このPKが相手の決勝点となった。
改めて今大会を振り返れば、グループステージでは文句なしのパフォーマンスで相手を圧倒。誤解を恐れずに言えば、相手のレベルが想像以上に低かったという側面はあるが、MF大関友翔(川崎)や佐藤龍之介(岡山)を中心に組織的なサッカーで攻撃を構築し、課題だったミドルシュートからも3つの得点を奪った。
守備陣も驚くほど安定し、DF市原吏音(大宮)とDF喜多壱也(ソシエダB)のCBコンビはビルドアップで起点になるだけではなく、空中戦で強みを発揮。右SBの梅木もスピードを活かした守備でアタッカーを封じ、左SBの小杉啓太(ユールゴーデン)も欧州で培った経験をフルに活かしながら攻守で違いを示した。
10月8日、船越ジャパンの2年近くに渡る冒険が幕を閉じた。U-20ワールドカップのグループステージを3連勝で首位通過。7得点&無失点という圧倒的な強さを示し、U-20日本代表は意気揚々とラウンド16のフランス戦に臨んだ。
しかし、結果は0−1の惜敗。20本以上のシュートを放ち、決定機は何度もあった。しかし、ポストやクロスバーに阻まれ、次第に旗色が悪くなっていく。最後は延長後半終了間際にFVS(リクエスト方式のビデオ判定)で、DF梅木怜(今治)がペナルティエリア内でハンドを取られ、このPKが相手の決勝点となった。
改めて今大会を振り返れば、グループステージでは文句なしのパフォーマンスで相手を圧倒。誤解を恐れずに言えば、相手のレベルが想像以上に低かったという側面はあるが、MF大関友翔(川崎)や佐藤龍之介(岡山)を中心に組織的なサッカーで攻撃を構築し、課題だったミドルシュートからも3つの得点を奪った。
守備陣も驚くほど安定し、DF市原吏音(大宮)とDF喜多壱也(ソシエダB)のCBコンビはビルドアップで起点になるだけではなく、空中戦で強みを発揮。右SBの梅木もスピードを活かした守備でアタッカーを封じ、左SBの小杉啓太(ユールゴーデン)も欧州で培った経験をフルに活かしながら攻守で違いを示した。
そして、何より最大の発見はGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)だろう。今季、彗星の如く現れた197センチの守護神は、名古屋でポジションを奪った勢いそのままに、今年7月のE-1選手権でA代表デビュー。U-20代表でも大会前にレギュラーとなり、世界の舞台でも輝きを放った。
近距離のシュートストップで強みを見せ、ボールをこぼさずにキャッチできるハイボール処理も頼りがい抜群。攻撃の起点としても機能し、ミドルレンジのフィードや正確なビルドアップで11人目のフィールドプレーヤーとして欠かせない存在となった。
そのほかにもアジアの舞台で低調なパフォーマンスに終わったMF齋藤俊輔(水戸)が躍動し、石井久継(湘南)はフリーランと機動力を活かして2得点。MF横山夢樹(今治)やMF布施克真(筑波大)といったサブ組も期待に応え、飛び級で参加した森壮一朗(名古屋)も右SBとして次回大会に期待を抱かせるパフォーマンスを見せた。
だが、全てはフランス戦に尽きる。内容が良くても勝てなければ意味がない。何度も目にした光景でサッカーではよくある試合でもあった。もちろん、選手たちは懸命に戦い、持てる力の全てを出し尽くしたのは頭が下がる。
近距離のシュートストップで強みを見せ、ボールをこぼさずにキャッチできるハイボール処理も頼りがい抜群。攻撃の起点としても機能し、ミドルレンジのフィードや正確なビルドアップで11人目のフィールドプレーヤーとして欠かせない存在となった。
そのほかにもアジアの舞台で低調なパフォーマンスに終わったMF齋藤俊輔(水戸)が躍動し、石井久継(湘南)はフリーランと機動力を活かして2得点。MF横山夢樹(今治)やMF布施克真(筑波大)といったサブ組も期待に応え、飛び級で参加した森壮一朗(名古屋)も右SBとして次回大会に期待を抱かせるパフォーマンスを見せた。
だが、全てはフランス戦に尽きる。内容が良くても勝てなければ意味がない。何度も目にした光景でサッカーではよくある試合でもあった。もちろん、選手たちは懸命に戦い、持てる力の全てを出し尽くしたのは頭が下がる。