誰もが“俺がなんとかする”と躍起になっているが…。
鹿島はしばらく勝利から見放されているだけに、「勝ちたい気持ちはもちろん、全員ある」(鈴木)のは間違いないが、それがひとつにまとまりきれていないのかもしれない。鈴木は言う。「自分も含めて、個人、個人で戦っている気がする」と。
誰もが“俺がなんとかする”と躍起になっている。そのこと自体に問題があるとは思えないが、チームプレーという点で微妙なズレを生じさせてしまっている可能性はある。
第1ステージでなら通っていたパスが引っかかる。入っていたシュートが枠を外す。止められていた突破を許してしまう……。
少なくとも、優勝した第1ステージでは見られていた勝負強さや安定感、ダイナミズム、運が急速に失われつつある。個の力に秀でるカイオの移籍だけでは片づけられない“不足感”が否めず、チームはまるで勝つ術を忘れてしまったかのように、トンネルから抜け出せずにいる。
それでも、立ち止まるわけにはいかない。ここが踏ん張りどころでもある。長いシーズンを考えれば、一度どこかで苦しむことで、そこから這い上がる力を身に付けられれば、チームとしての経験値は上がり、最終的な勝者になれるかもしれない。
大事なのは、集中を切らさないことだ。
「ここでみんなの気持ちがバラバラになれば、この状態がずっと続くだけだと思う」(土居)
そうならないためにも、当たり前のことを当たり前に、愚直にやり続けるしかない。
「なにかのきっかけで、良い流れに行くと思う。早く軌道修正できるのが強いチーム。明日から切り替えて、練習を思い切りやって、頑張りたい」(鈴木)
リーグ3連敗中のまま、鹿島は8月10日(水)に南米王者のインデペンディエンテ・サンタフェとのスルガ銀行チャンピオンシップを迎える。
とにかく、今の鹿島には勝利が必要だ。タイトルがかかる一戦できっかけを掴み、“強いチーム”であることを証明したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
誰もが“俺がなんとかする”と躍起になっている。そのこと自体に問題があるとは思えないが、チームプレーという点で微妙なズレを生じさせてしまっている可能性はある。
第1ステージでなら通っていたパスが引っかかる。入っていたシュートが枠を外す。止められていた突破を許してしまう……。
少なくとも、優勝した第1ステージでは見られていた勝負強さや安定感、ダイナミズム、運が急速に失われつつある。個の力に秀でるカイオの移籍だけでは片づけられない“不足感”が否めず、チームはまるで勝つ術を忘れてしまったかのように、トンネルから抜け出せずにいる。
それでも、立ち止まるわけにはいかない。ここが踏ん張りどころでもある。長いシーズンを考えれば、一度どこかで苦しむことで、そこから這い上がる力を身に付けられれば、チームとしての経験値は上がり、最終的な勝者になれるかもしれない。
大事なのは、集中を切らさないことだ。
「ここでみんなの気持ちがバラバラになれば、この状態がずっと続くだけだと思う」(土居)
そうならないためにも、当たり前のことを当たり前に、愚直にやり続けるしかない。
「なにかのきっかけで、良い流れに行くと思う。早く軌道修正できるのが強いチーム。明日から切り替えて、練習を思い切りやって、頑張りたい」(鈴木)
リーグ3連敗中のまま、鹿島は8月10日(水)に南米王者のインデペンディエンテ・サンタフェとのスルガ銀行チャンピオンシップを迎える。
とにかく、今の鹿島には勝利が必要だ。タイトルがかかる一戦できっかけを掴み、“強いチーム”であることを証明したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)