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「もしかして、もうキツイのかな」大怪我から不死鳥のごとく蘇った日本代表CBを、STVV指揮官も手放しで称賛!「本当のトップ」「好影響を与える良いお手本だ」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年09月30日

「徐々に感覚を取り戻して、やれる範囲が広がってます」

STVVを率いるフランケン監督。ヘント時代には渡辺剛にもキャプテンマークを託した。(C)Getty Images

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 ヘディングでリズムを作った背番号5は地上戦のデュエル、フィードも冴えはじめ、自身の長所であるカバーリングの広さも取り戻した。昨年11月、アキレス腱断裂の重傷を負った34歳のベテランが、本来の姿に近づいたのだ。

「難しいゲームだった。10人になってもなんとか凌いで、ワンチャンスで勝ち越すのがプランでした。最後、押し込まれて我慢できなかったのはすごく悔しい。最低でも1対1で終わらせたかった」

 そう無念の思いを吐き出す谷口。しかし、この日の谷口の一つひとつのプレーには、若い日本人、ベルギー人選手たちにいい影響を与える何かが籠もっていた。

 今から2週間前、第7節のウェステルロー戦で負傷後初めて先発出場した谷口だったが、その出来は散々なものだった。39分、坂本一彩に股抜きのパスを通され、ナチョ・フェリのゴールをアシストされた。49分にはボールをロストしたうえ、その後のフェリへの対応も悪く、ファウルでPKを献上してしまう。58分、対峙したMFドグサン・ハスポラトにクロスを上げられ、グリフィン・ヨウのヘディング弾を決められた。つまり、0-3で完敗した試合の全失点に谷口は絡んでしまったのだ。

 ウェステルロー戦を見た多くの人が「もしかして、谷口はもうキツイのかな」と思っただろう。白状すると、私もそのひとりだった。だからこそ、ヘンク相手に先制した直後の「ゴールを決めたのは谷口彰悟です」のアナウンスや、圧巻の空中戦などに胸を打たれたのだ。

 私が「谷口さん、今日のパフォーマンスはウェステルロー戦に比べて段違いに良かったですね」と声をかけると、「僕の、ということですよね?」と確かめてから続けた。

「試合勘など、上がってきているなというところ、もっと上げないといけないなというところを意識しながら、やってきました。スタメンで出始めて今日が3試合目。思い出してきた部分もあれば、まだまだ改善しないといけない部分もあります。チームとして結果に出てないのが歯がゆいですけれど」
 
 空中戦、地上戦、長短のフィード、カバーリング...。ヘンク戦での良かったプレーを一つひとつ示してから、「そのぐらい谷口さんのコンディションがフィットしてきました」と問いかけた。

「おっしゃる通りで、ビルドアップ、“目(=プレー中に見ているところ)”など徐々に感覚を取り戻して、やれる範囲が広がってます。今日は空中戦でも優位に進めることができました」

――このチームは日本人、ベルギー人も含めて若いチーム。今日の谷口さんのプレーには彼らへのメッセージが籠もっていました。

「ホントはね、結果に結びつけたかった。CBの僕とヴィサル(・ムスリウ/30歳/マケドニア代表)は経験があるから、賢くプレーながら(少なくとも1-1で)終わらせることができれば一番良かった。

 ただ本当にみんな、ハードワークをした。ホントにきつかったと思いますが、全員走った。STVVは走って頑張ることのできるチーム。そのチームとしてのベースだけは失わずに次もやっていきたい。そこをコントロールするのが自分の仕事だと思ってます。攻守において自分がコントロールしたい」
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