●MFルイス・ギリェルメ（19＝ウェストハム／ブラジル）

　ブラジル出身のアタッカーで、24年夏にパルメイラスからウェストハムへ移籍。当時指揮官を務めたフレン・ロペテギの強い希望で獲得が実現し、クラブは「将来のスター候補」として期待を寄せている。

　特長は鋭い加速と滑らかなドリブル、そして精度の高い左足だ。特に、長い足を活かしたドリブルはダイナミックで意外性も高いため、マーカーとしては守備の的を絞りにくい。途中出場などで経験を重ねながら決定力と戦術理解を磨いている段階にあるが、適応が完了すればクラブの中心選手になるだろう。
 

●FWハリー・グレイ (16＝リーズ／イングランド)

　リーズの未来を担う逸材として注目されているのが、16歳のストライカー、ハリー・グレイだ。リーズのアカデミーで頭角を現し、昨季の４月にはチャンピオンシップのストーク戦でトップチームデビューを果たした。今季はまだプレミアでの出場はないが、U-21にあたるプレミアリーグ２ではわずか３試合で４ゴール＋１アシストを記録しており、実力を見せつけている。

　実兄のアーチー・グレイもリーズのユースで技を磨き、昨夏に強豪トッテナムにステップアップで移籍した。アーチーは19歳ながらスパーズのファーストチームに定着。グレイ家の弟としてハリーもさらなる飛躍が期待される。ダニエル・ファルケ監督は「まだ16歳。焦らず成長を待つべき」と冷静に語る一方、英メディアでは「英国ユースシステムで最も将来性の高い才能のひとり」と批評され、ゴール前での決定力や得点感覚が称賛されている。

　なおハリーは生まれ故郷イングランドの各世代で代表に選ばれているが、父アンディ・グレイはスコットランド代表としてプレーしており、現時点でどちらの代表も選択可能である。

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　ここに挙げた10代プレーヤーたちは、日本でいう高校生や大学生の世代。彼らのような若手たちが躍動しているのは、世界最高峰プレミアリーグやイングランドが現在進行系で進化している証と言えよう。今後もプレミアリーグの進化は止まらなそうだ。

取材・文●田嶋コウスケ

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