まるでベテラン選手のような風格
2025−26シーズンが開幕したイングランド・プレミアリーグは、ここまで5試合を消化した。今季のプレミアで目立つのは、若手選手の活躍だ。リバプールのFWリオ・エングモハ(17)やアーセナルのMFマックス・ダウマン(15)、チェルシーのFWエステバン(18)、トッテナムのMFルーカス・べリバル(19)、MFアーチー・グレイ(19)、マンチェスター・ユナイテッドのDFレニー・ヨロ(19)などティーンエイジャーの活躍が広く伝えられるなか、これから飛躍が期待される10代選手を5名選出した。
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●MFジョシュ・キング(18=フルアム/イングランド)
開幕から5試合連続で4-2-3-1のトップ下で先発出場し、フルアムの司令塔として存在感を示している。昨年12月のブライトン戦でプレミアデビューを果たしたばかりで、最終的にリーグ戦では8試合に出場した。だが、イングランドでは10代前半からその才能が注目されてきた逸材で、今季からフルアムのレギュラーとして立ち位置を確立し、フル稼働している。
高い技術と柔らかいボールタッチ、パスセンスが際立つが、個人的に特に注目しているのは“「間」でボールを受ける巧さ”だ。相手DFとMFの間のスペースに入り込み、味方からパスを受けるクレバーな動きは、イングランドの選手にはあまり見られない特性である。また、味方がパスを出す直前にマーカーの前にスルリと入り、パスを受けた時点でフリーになる身のこなしも秀逸だ。フルアムの中心選手になるのは間違いなく、順調に成長すればイングランドA代表デビューも視野に入るだろう。
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●MFジョシュ・キング(18=フルアム/イングランド)
開幕から5試合連続で4-2-3-1のトップ下で先発出場し、フルアムの司令塔として存在感を示している。昨年12月のブライトン戦でプレミアデビューを果たしたばかりで、最終的にリーグ戦では8試合に出場した。だが、イングランドでは10代前半からその才能が注目されてきた逸材で、今季からフルアムのレギュラーとして立ち位置を確立し、フル稼働している。
高い技術と柔らかいボールタッチ、パスセンスが際立つが、個人的に特に注目しているのは“「間」でボールを受ける巧さ”だ。相手DFとMFの間のスペースに入り込み、味方からパスを受けるクレバーな動きは、イングランドの選手にはあまり見られない特性である。また、味方がパスを出す直前にマーカーの前にスルリと入り、パスを受けた時点でフリーになる身のこなしも秀逸だ。フルアムの中心選手になるのは間違いなく、順調に成長すればイングランドA代表デビューも視野に入るだろう。
●DFヴェリコ・ミロサヴリェヴィッチ(18=ボーンマス/セルビア)
今回の移籍市場でボーンマスに加入したセルビアの新星DFだ。名門レッドスター・ベオグラードのユースで育ち、クラブ史上3番目に若い16歳3か月でトップチームデビューを果たしている。192センチの長身を誇る屈強なCBでありながら、ユース年代では守備的MFとしてもプレーしていたため、確かな足もとの技術も兼ね備えている。将来有望な若手DFである。
ボーンマスでは、ディーン・ハイセン(→レアル・マドリー)やイリア・ザバルニー
(→パリ・サンジェルマン)といった主力CBが夏の市場で退団した。アンドニ・イラオラ監督は、新戦力バフォデ・ディアケテと既存戦力マルコス・セネシをCBの軸に据える方針だが、第4節ブライトン戦でディアケテがコンディション不良により欠場したため、ミロサヴリェヴィッチがプレミア初先発を果たした。
目を奪われたのは、18歳とは思えない落ち着きだ。ピンチに陥っても慌てず、相手選手に食ってかかる図太さも備えている。守備も屈強そのもので、まるでベテラン選手のような風格があり、今後さらなる活躍が期待できる。
●DFヨレル・ハト(18=チェルシー/オランダ)
アヤックスの下部組織出身で、数々の名手を輩出してきたオランダの名門で育った。昨シーズンは国内リーグ31試合に出場し、ヨハン・クライフ年間最優秀タレント賞(U-21年間最優秀選手賞)を受賞し、欧州ではすでに名が知られた存在だ。
チェルシーでも左SBが主戦場となるが、隙のない守備対応とビルドアップ時に光る足もとの技術を買われてCBとしてもプレーが可能だ。元アヤックス指揮官のエリック・テン・ハーフは「少し時間は必要だが、彼には優れたメンタリティがあり、早く成長するだろう。成功するための要素がすべて備わっている」と高く評価する。
またチェルシーのエンツォ・マレスカ監督も「年齢以上に成熟している。新しい国や異なるリーグ、異なるテンポと強度への順応が必要になるが、間違いなく我々を助けてくれる逸材だ」と期待を隠さない。しばらくは左SBマルク・ククレジャのバックアッパーの位置づけになるが、プレミアへの順応が済めば、欧州を代表するDFに成長するポテンシャルを秘めている。
今回の移籍市場でボーンマスに加入したセルビアの新星DFだ。名門レッドスター・ベオグラードのユースで育ち、クラブ史上3番目に若い16歳3か月でトップチームデビューを果たしている。192センチの長身を誇る屈強なCBでありながら、ユース年代では守備的MFとしてもプレーしていたため、確かな足もとの技術も兼ね備えている。将来有望な若手DFである。
ボーンマスでは、ディーン・ハイセン(→レアル・マドリー)やイリア・ザバルニー
(→パリ・サンジェルマン)といった主力CBが夏の市場で退団した。アンドニ・イラオラ監督は、新戦力バフォデ・ディアケテと既存戦力マルコス・セネシをCBの軸に据える方針だが、第4節ブライトン戦でディアケテがコンディション不良により欠場したため、ミロサヴリェヴィッチがプレミア初先発を果たした。
目を奪われたのは、18歳とは思えない落ち着きだ。ピンチに陥っても慌てず、相手選手に食ってかかる図太さも備えている。守備も屈強そのもので、まるでベテラン選手のような風格があり、今後さらなる活躍が期待できる。
●DFヨレル・ハト(18=チェルシー/オランダ)
アヤックスの下部組織出身で、数々の名手を輩出してきたオランダの名門で育った。昨シーズンは国内リーグ31試合に出場し、ヨハン・クライフ年間最優秀タレント賞(U-21年間最優秀選手賞)を受賞し、欧州ではすでに名が知られた存在だ。
チェルシーでも左SBが主戦場となるが、隙のない守備対応とビルドアップ時に光る足もとの技術を買われてCBとしてもプレーが可能だ。元アヤックス指揮官のエリック・テン・ハーフは「少し時間は必要だが、彼には優れたメンタリティがあり、早く成長するだろう。成功するための要素がすべて備わっている」と高く評価する。
またチェルシーのエンツォ・マレスカ監督も「年齢以上に成熟している。新しい国や異なるリーグ、異なるテンポと強度への順応が必要になるが、間違いなく我々を助けてくれる逸材だ」と期待を隠さない。しばらくは左SBマルク・ククレジャのバックアッパーの位置づけになるが、プレミアへの順応が済めば、欧州を代表するDFに成長するポテンシャルを秘めている。