深く沈んだら、その分、高く飛べばいい
だからこそ、ずっと持ち続けてきた強い意志が揺らぐほどのミスだった。当然、あのプレーでサイズのことを指摘する声は耳に届いた。あのシーンがぐるぐると頭の中でリプレーした。もしかすると空中戦に対する恐怖心も生まれてしまう危険性がある状況だったが、これまでの努力でその感情を断ち切ることができた。
「試合終盤に向かうにつれてクロスが多くなってきて、徐々に集中力が途切れてきたなかで、あのシーンが来ました。ちょっとボールの落下地点に入るのが早かったし、普段使ってないボールで濡れていたからこそ、もっと丁寧に対応しないといけない状況だったにもかかわらず、あのイージーミスをしてしまった。
でも、だからと言って、あのミスでずっと自信を持っていた空間認知のところで苦手意識が生まれて、自分が自信をなくしてしまったら、もったいないというか、やっぱりサイズがない分、良さが消えてしまう。自分の中で長所と捉えている部分は、絶対に変えずにやらないといけない。そのためには、あのミスを経験として自分の中で消化して、前に進むしかないと決意を新たにしました」
「試合終盤に向かうにつれてクロスが多くなってきて、徐々に集中力が途切れてきたなかで、あのシーンが来ました。ちょっとボールの落下地点に入るのが早かったし、普段使ってないボールで濡れていたからこそ、もっと丁寧に対応しないといけない状況だったにもかかわらず、あのイージーミスをしてしまった。
でも、だからと言って、あのミスでずっと自信を持っていた空間認知のところで苦手意識が生まれて、自分が自信をなくしてしまったら、もったいないというか、やっぱりサイズがない分、良さが消えてしまう。自分の中で長所と捉えている部分は、絶対に変えずにやらないといけない。そのためには、あのミスを経験として自分の中で消化して、前に進むしかないと決意を新たにしました」
磐井はさらに強くなった意志を携えて、再び立ち上がった。あの悪夢から1か月後、彼は総理大臣杯のピッチに立っていた。2回戦の中京大戦からスタメンを張り、準々決勝、準決勝を勝ち抜いて、決勝の舞台までチームを導いた。
駒澤大との準決勝でも、相手のロングボールが裏に届くと鋭い飛び出しからクリアしたり、冷静に味方に繋げたり、得意の足もとの技術と守備範囲の広さを見せつけ、ピンチではビッグセーブも見せた。
「総理大臣杯はもう一回チャレンジをして、もう一度、自分の土台をしっかりと作る大会だと位置付けています。またここから頑張れる、良いきっかけになる大会にするために、チームメイトやスタッフに恩返しをする大会にするために、最後の決勝で勝って、日本一を掴んで帰りたいと思います」
決勝は9月13日。深く沈んだら、その分、高く飛べばいい。熱戦が繰り広げられる東北の地には、1か月前の自分を超えていこうとする磐井の姿がある。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【記事】セリエA名門を相手に威風堂々。筑波大の浦和内定GKは「海外のトップの基準を知れた」と貴重な経験。「一番の驚きは…」
【記事】「日本サッカーが世界を震撼」“2億8000万ユーロ”強豪を敵地で撃破! 大学選抜チームの快挙に海外衝撃「デ・ヘアは打ちのめされた」
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
駒澤大との準決勝でも、相手のロングボールが裏に届くと鋭い飛び出しからクリアしたり、冷静に味方に繋げたり、得意の足もとの技術と守備範囲の広さを見せつけ、ピンチではビッグセーブも見せた。
「総理大臣杯はもう一回チャレンジをして、もう一度、自分の土台をしっかりと作る大会だと位置付けています。またここから頑張れる、良いきっかけになる大会にするために、チームメイトやスタッフに恩返しをする大会にするために、最後の決勝で勝って、日本一を掴んで帰りたいと思います」
決勝は9月13日。深く沈んだら、その分、高く飛べばいい。熱戦が繰り広げられる東北の地には、1か月前の自分を超えていこうとする磐井の姿がある。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【記事】セリエA名門を相手に威風堂々。筑波大の浦和内定GKは「海外のトップの基準を知れた」と貴重な経験。「一番の驚きは…」
【記事】「日本サッカーが世界を震撼」“2億8000万ユーロ”強豪を敵地で撃破! 大学選抜チームの快挙に海外衝撃「デ・ヘアは打ちのめされた」
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介