すべてにおいてチャレンジが足りなかった
アメリカ戦に話を戻すと、それにしてもスタメン組はプレーが消極的すぎた。森保一監督は試合前、「ミスを恐れないでほしい」と声をかけたようだが、その言葉が逆にプレッシャーになったのか、全員がミスを恐れてプレーしていたように見えた。
代表選手なら、どんな状況でも自分を発揮できないといけない。久保建英はいつ何時もプレースタイルを変えない。自己主張の強さは彼の長所だが、「俺が一番強い」と思っているはずだ。そのメンタリティをもっと他の選手たちは見習わないといけない。
久保はどんなにコンディションが悪くても、自分のプレーに徹する。そのメンタリティがある。堂安律も同じだ。強気な姿勢が、安定したパフォーマンスにつながることを知っているのだろう。
ミスを恐れて、チャレンジしない。アメリカ戦は、その悪循環から抜け出せなかった印象だ。リズムが悪くなれば、大事にボールをつなごうとする。でも、大事にボールを繋ぐのはチャレンジではない。ゴールキーパーに戻した回数は何回あったか。
代表選手なら、どんな状況でも自分を発揮できないといけない。久保建英はいつ何時もプレースタイルを変えない。自己主張の強さは彼の長所だが、「俺が一番強い」と思っているはずだ。そのメンタリティをもっと他の選手たちは見習わないといけない。
久保はどんなにコンディションが悪くても、自分のプレーに徹する。そのメンタリティがある。堂安律も同じだ。強気な姿勢が、安定したパフォーマンスにつながることを知っているのだろう。
ミスを恐れて、チャレンジしない。アメリカ戦は、その悪循環から抜け出せなかった印象だ。リズムが悪くなれば、大事にボールをつなごうとする。でも、大事にボールを繋ぐのはチャレンジではない。ゴールキーパーに戻した回数は何回あったか。
前へ前へのプレーが少なくて、小川のところでボールも収まらないし、鈴木唯もボランチまで下がる回数が多い。だから、相手は最終ラインを下げる必要がない。むしろ上げっぱなしと言ってもいいぐらいだ。
日本は最終ラインの背後を狙うチャレンジもなければ、縦突破を仕掛けるチャレンジもない。すべてにおいてチャレンジが足りなかった。
チームとして前に蹴ること。それは森保監督が目ざすサッカーではないかもしれないが、今日のメンツだったら、縦に速いサッカーに徹しても良かったかもしれない。
そして個としては、久保、堂安以上のチャレンジをしていた選手が誰もいなかったのが大問題。生き残るチャンスなのに、ガムシャラさが足りなかった。代表定着を狙うならば、久保や堂安の姿勢を見習うべきだ。
なお、アメリカ戦での採点は以下のとおり。
▼先発
GK 12 大迫敬介 5.5
DF 5 長友佑都 5.0(46分out)
DF 25 荒木隼人 6.0
DF 16 関根大輝 4.0
MF 14 伊東純也 5.5
MF 21 佐野海舟 5.0
MF 26 望月ヘンリー海輝 5.0(72分out)
MF 13 鈴木唯人 5.0(62分out)
MF 17 藤田譲瑠チマ 5.0(62分out)
MF 11 前田大然 5.0(62分out)
FW 19 小川航基 4.5(72分out)
▼途中出場
DF 22 瀬古歩夢 5.0 (46分in)
MF 7 三笘 薫 5.5 (62分in)
MF 8 南野拓実 6.0 (62分in)
MF 15 鎌田大地 6.0 (62分in)
FW 18 町野修斗 5.0 (72分in)
DF 2 菅原由勢 5.0 (72分in)
監督:森保一 5.0
※採点は10点満点で「6」を及第点とし「0.5」刻みで評価。
【著者プロフィール】
本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。
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日本は最終ラインの背後を狙うチャレンジもなければ、縦突破を仕掛けるチャレンジもない。すべてにおいてチャレンジが足りなかった。
チームとして前に蹴ること。それは森保監督が目ざすサッカーではないかもしれないが、今日のメンツだったら、縦に速いサッカーに徹しても良かったかもしれない。
そして個としては、久保、堂安以上のチャレンジをしていた選手が誰もいなかったのが大問題。生き残るチャンスなのに、ガムシャラさが足りなかった。代表定着を狙うならば、久保や堂安の姿勢を見習うべきだ。
なお、アメリカ戦での採点は以下のとおり。
▼先発
GK 12 大迫敬介 5.5
DF 5 長友佑都 5.0(46分out)
DF 25 荒木隼人 6.0
DF 16 関根大輝 4.0
MF 14 伊東純也 5.5
MF 21 佐野海舟 5.0
MF 26 望月ヘンリー海輝 5.0(72分out)
MF 13 鈴木唯人 5.0(62分out)
MF 17 藤田譲瑠チマ 5.0(62分out)
MF 11 前田大然 5.0(62分out)
FW 19 小川航基 4.5(72分out)
▼途中出場
DF 22 瀬古歩夢 5.0 (46分in)
MF 7 三笘 薫 5.5 (62分in)
MF 8 南野拓実 6.0 (62分in)
MF 15 鎌田大地 6.0 (62分in)
FW 18 町野修斗 5.0 (72分in)
DF 2 菅原由勢 5.0 (72分in)
監督:森保一 5.0
※採点は10点満点で「6」を及第点とし「0.5」刻みで評価。
【著者プロフィール】
本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。
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