藤田はビルドアップでミスを連発
[国際親善試合]日本 0-2 アメリカ/9月9日/ロウアードットコム・フィールド
アメリカ戦のスタメンを見た時、驚きしかなかった。
関根大輝、荒木隼人、長友佑都、藤田譲瑠チマ、望月ヘンリー海輝...まさかメキシコ戦からスタメンを総入れ替えするとは思わなかったからだ。
メキシコ戦はスコアレスドローだった日本は、中2日で大幅にターンオーバーしてアメリカ戦に臨んだ。30分に先制されると、64分に追加点を奪われ、0-2で敗れた。
さらに驚きだったのは、その内容だ。
アメリカはビルドアップが決して上手いチームではない。日本は「総入れ替え」でコンディションが良いはずなのに、ハイプレスがかからない。
アメリカは3日前には韓国に0-2で負けた。2試合続けてアジアのチームに負けられない――。そんな必死さが感じられたが、その圧力に屈するように、時間の経過とともに防戦一方の展開になった。
メキシコ戦の日本はみんな堂々としていたのに、アメリカ戦では、どこか自信なさげにプレーしているように見えた。スタメンのなかで、積極的にプレーしていた選手は皆無に等しい。アピールどころかブレーキになっていた。
アメリカ戦のスタメンを見た時、驚きしかなかった。
関根大輝、荒木隼人、長友佑都、藤田譲瑠チマ、望月ヘンリー海輝...まさかメキシコ戦からスタメンを総入れ替えするとは思わなかったからだ。
メキシコ戦はスコアレスドローだった日本は、中2日で大幅にターンオーバーしてアメリカ戦に臨んだ。30分に先制されると、64分に追加点を奪われ、0-2で敗れた。
さらに驚きだったのは、その内容だ。
アメリカはビルドアップが決して上手いチームではない。日本は「総入れ替え」でコンディションが良いはずなのに、ハイプレスがかからない。
アメリカは3日前には韓国に0-2で負けた。2試合続けてアジアのチームに負けられない――。そんな必死さが感じられたが、その圧力に屈するように、時間の経過とともに防戦一方の展開になった。
メキシコ戦の日本はみんな堂々としていたのに、アメリカ戦では、どこか自信なさげにプレーしているように見えた。スタメンのなかで、積極的にプレーしていた選手は皆無に等しい。アピールどころかブレーキになっていた。
たとえば、関根は相手のプレスがないのに横パスがずれたり、簡単に突破を許すなど、良いところがほとんどなかった。小川航基はヘディングは勝っていたけど“収まらない・つながらない”が目立った。
鈴木唯人は、相変わらず磁石のようにボールに吸いつくばかりで、全体のバランスを崩していたのではないだろうか。チャンスメイクも、ほぼできていない。好きなように動いて味方のスペースを埋めるから、伊東純也もやりづらそうにプレーしていたように思う。小川がキープしそうになっても、肝心なところで近くにいなかった。
シャドーの選手はある程度、前にいて、上手いタイミングでボールを受けてプレーすべきだ。落ちてボールをもらってさばくのは、ボランチの役目だ。
前田大然はワイドのプレーを完璧に理解していないのか、どこに動けばいいかが明確ではなかった印象で、終始チグハグだった。
望月の高さは“困った時の望月”にはなっていた。ただ、ここは行くべきか、そうじゃないかの判断に課題が見て取れた。プレスバックも遅れたところを突かれ、失点に関与したのも減点材料だ。
長友は頑張っていたが、クロスへの対応が遅れて、こちらも失点に関与。藤田はビルドアップでパスミスを連発してしまった。
佐野海舟は、2失点目のシーンでプリシックに振り切られるなど、最大の武器であるデュエルの強さを存分に発揮できず。キャプテン遠藤航との差が出た試合となった。
この日、評価できるとしたら、バロガンとのマッチアップに手を焼いたものの、空中戦で強さを示した荒木、ビッグセーブを連発した大迫敬介ぐらいか。
「代表の経験がまだ浅い選手が多くて、チームとして上手くいかないのも仕方がない」という声もあるかもしれない。でも、日の丸を背負って戦う選手は、技術の差はあるにせよ、日本代表として、誰とやっても合わせられなければいけない。
しかしながら、パスミスが頻発して、連動的な流れからシュートに持ち込めるシーンは限られていた。これはターンオーバーの弊害だと思うし、つまりターンオーバーをしてワールドカップで勝つのは無理だと思う。
ワールドカップまで残り10か月。もう時間はない。ラージグループを広げすぎた。コアメンバーを中心に「プラス5人」で回すイメージで、チーム作りを進めるのが現実的だろう。
そもそも日本代表の試合なのだから、強化マッチとはいえ、常に日本の“ベスト”で勝つことを目ざさないといけない。
鈴木唯人は、相変わらず磁石のようにボールに吸いつくばかりで、全体のバランスを崩していたのではないだろうか。チャンスメイクも、ほぼできていない。好きなように動いて味方のスペースを埋めるから、伊東純也もやりづらそうにプレーしていたように思う。小川がキープしそうになっても、肝心なところで近くにいなかった。
シャドーの選手はある程度、前にいて、上手いタイミングでボールを受けてプレーすべきだ。落ちてボールをもらってさばくのは、ボランチの役目だ。
前田大然はワイドのプレーを完璧に理解していないのか、どこに動けばいいかが明確ではなかった印象で、終始チグハグだった。
望月の高さは“困った時の望月”にはなっていた。ただ、ここは行くべきか、そうじゃないかの判断に課題が見て取れた。プレスバックも遅れたところを突かれ、失点に関与したのも減点材料だ。
長友は頑張っていたが、クロスへの対応が遅れて、こちらも失点に関与。藤田はビルドアップでパスミスを連発してしまった。
佐野海舟は、2失点目のシーンでプリシックに振り切られるなど、最大の武器であるデュエルの強さを存分に発揮できず。キャプテン遠藤航との差が出た試合となった。
この日、評価できるとしたら、バロガンとのマッチアップに手を焼いたものの、空中戦で強さを示した荒木、ビッグセーブを連発した大迫敬介ぐらいか。
「代表の経験がまだ浅い選手が多くて、チームとして上手くいかないのも仕方がない」という声もあるかもしれない。でも、日の丸を背負って戦う選手は、技術の差はあるにせよ、日本代表として、誰とやっても合わせられなければいけない。
しかしながら、パスミスが頻発して、連動的な流れからシュートに持ち込めるシーンは限られていた。これはターンオーバーの弊害だと思うし、つまりターンオーバーをしてワールドカップで勝つのは無理だと思う。
ワールドカップまで残り10か月。もう時間はない。ラージグループを広げすぎた。コアメンバーを中心に「プラス5人」で回すイメージで、チーム作りを進めるのが現実的だろう。
そもそも日本代表の試合なのだから、強化マッチとはいえ、常に日本の“ベスト”で勝つことを目ざさないといけない。