• トップ
  • ニュース一覧
  • W杯本番で必ず相手が突いてくる。改善すべき要素が浮き彫りとなったアメリカ戦の2失点【日本代表】

W杯本番で必ず相手が突いてくる。改善すべき要素が浮き彫りとなったアメリカ戦の2失点【日本代表】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2025年09月11日

三笘、鎌田、南野を投入した矢先に

W杯開催国を相手に思うような展開に持ち込めず。「上手く守備がハマらなくて難しい試合になった」と伊東は振り返る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

画像を見る

 後半は4バックに変更した日本は伊東、鈴木唯、前田を2列目に並べてプレッシャーをかけにいくが、2センターバックとなった関根と荒木、後半から左サイドバックに投入された瀬古歩夢など、ポジションに慣れない選手もいるなかで、主導権を握り返すことができない。

 鈴木唯も「ハマらない感覚は後半の方がありました」と語るが、そこから森保監督がメキシコ戦のスタメン組である三笘薫、鎌田大地、南野拓実の3人を投入した矢先、アメリカは自陣のFKを利用して素早く縦を突き、バロガンのゴールに繋がった。

 要因はいくつかあるが、メンバー交代したばかりで、南野、鎌田、スタメンから残っていた佐野海の3人が相手に対する立ち位置を確認しているところで、守備のポジションが曖昧に。これで出し手のリームからプリシックのパスコースを与えてしまったこと。

 それにより、右サイドハーフの伊東もプリシックに対応するのが一瞬遅れて、そのまま前を向かせる状況に。右サイドバックの望月も、外側で幅を取るアーフステンのマークを意識してか、ポジションが外側に引っ張られすぎていた。
 
「左に相手が一枚来たので、海舟君と拓実君がスイッチするタイミングでリスタートされて、そこのタイミングが悪かったというのもありました」と関根。最終的にはバロガンに内側から背後を取られた関根の責任が重い。

 試合を通してビッグセーブを連発した大迫も、このシーンは角度のないところから決められてしまったことは問題がある。しかし、後半に追いかける流れで選手を交代した時に、相手は隙を狙ってくるということを思い知らされた形だ。

 状況を考えても、2失点目は試合を決めると言ってもいい大きなポイントとなった。相手も明確な狙いを持ってきたとはいえ、相手陣内のリスタートからの失点というのは何とも悔やまれる。

 その他にも大きなピンチを大迫に救われるシーンが何度もあった、守備がうまくいかないと、良い攻撃にも繋がっていかないところがある。プレーの強度やベースのところで負けないことも大事だが、失点を細かく見ていくと、日本が改善するべき要素が色々と見えてくる。それはすなわち、本大会で相手が必ず突いてくるところでもあるだけに、今回の反省点を今後に活かしていってほしい。

取材・文●河治良幸

【画像】日本代表のアメリカ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 先発10人が及第点未満の厳しい評価。最高点は好守を連発した12番

【記事】彼がいないとここまで違うのか。完敗の日本代表は「生命線」の不在が大きく影響した【担当記者コラム】

【記事】「日本はアジア最高のチームだ」「ボールさばきが本当に上手い」日米戦で無双したアメリカ代表DFが語った森保ジャパンの印象。“最も感銘を受けた選手”は「もちろん…」【現地発】
 
【関連記事】
【画像】日本代表のアメリカ戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 先発10人が及第点未満の厳しい評価。最高点は好守を連発した12番
「日本はアジア最高のチームだ」「ボールさばきが本当に上手い」日米戦で無双したアメリカ代表DFが語った森保ジャパンの印象。“最も感銘を受けた選手”は「もちろん…」【現地発】
彼がいないとここまで違うのか。完敗の日本代表は「生命線」の不在が大きく影響した【担当記者コラム】
【26年北中米ワールドカップ】出場国18か国決定! 残り30枠の行方、10月にアジア2枠&アフリカ7枠が確定へ
「プレーオフが唯一の道に」同組ノルウェーの“11発爆勝”でイタリアの1位通過は厳しく…3大会連続のPO敗退危機に母国メディアは悲観【W杯欧州予選】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年10月号
    9月10日(水)発売
    [注目クラブを総力特集!!]
    京都サンガF.C.2025
    大躍進の秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年9月4日・9月18日合併号
    8月21日(木)発売
    プレミアリーグ展望&ガイド 詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ