必然性が高かった1失点目
日本代表は現地9月9日、オハイオ州コロンバスでアメリカと対戦し、0-2で敗れた。スコアレスドローだったメキシコ戦から中2日、しかも4時間の移動と+3時間の時差があったなかで、森保一監督は先発11人総替えを敢行。3バックの左を担う長友佑都にゲームキャプテンを託した。
一方で、韓国に0-2で敗れていたアメリカのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、エースのクリスチャン・プリシックを含む6人が連続スタメン。そこに主力級のFWフォラリン・バロガン、クリスタル・パレスで鎌田大地の同僚でもあるDFクリス・リチャーズなどが加わり、本気モードを感じさせるメンバーだった。驚きだったのはシステムを3-4-2-1にして、ミラーゲームのように日本に噛み合わせてきたことだ。
「みんな、やろうとはしてると思うんですけど、やっぱり空回りしてしまったりだとか、そういう部分は多少、あるかなと思います」と伊東純也。立ち上がりこそフレッシュなメンバーの勢いをもって、相手ゴールに迫った日本だが、巧妙に立ち位置を変えて組み立ててくるアメリカからボールを奪えず、右ウイングバックの望月ヘンリー海輝を高い位置まで上げて起点にする攻撃も、対面のマクシミリアン・アーフステンに背後を取られるリスクの方が大きくなっていく。そうした流れのなかで、30分に失点する。
左のビルドアップから、中盤に下がって受けた鈴木唯人が鋭いサイドチェンジを入れたが、走りながらボールをコントロールしようとした伊東のファーストタッチが、後ろに大きくなってしまう。そのボールを抜け目なく拾ったプリシックからシャドーのアレックス・センデハス、アーフステンとつながり、左に流れたバロガンが前向きにボールを受ける。
一方で、韓国に0-2で敗れていたアメリカのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、エースのクリスチャン・プリシックを含む6人が連続スタメン。そこに主力級のFWフォラリン・バロガン、クリスタル・パレスで鎌田大地の同僚でもあるDFクリス・リチャーズなどが加わり、本気モードを感じさせるメンバーだった。驚きだったのはシステムを3-4-2-1にして、ミラーゲームのように日本に噛み合わせてきたことだ。
「みんな、やろうとはしてると思うんですけど、やっぱり空回りしてしまったりだとか、そういう部分は多少、あるかなと思います」と伊東純也。立ち上がりこそフレッシュなメンバーの勢いをもって、相手ゴールに迫った日本だが、巧妙に立ち位置を変えて組み立ててくるアメリカからボールを奪えず、右ウイングバックの望月ヘンリー海輝を高い位置まで上げて起点にする攻撃も、対面のマクシミリアン・アーフステンに背後を取られるリスクの方が大きくなっていく。そうした流れのなかで、30分に失点する。
左のビルドアップから、中盤に下がって受けた鈴木唯人が鋭いサイドチェンジを入れたが、走りながらボールをコントロールしようとした伊東のファーストタッチが、後ろに大きくなってしまう。そのボールを抜け目なく拾ったプリシックからシャドーのアレックス・センデハス、アーフステンとつながり、左に流れたバロガンが前向きにボールを受ける。
攻守の切り替わりで、戻りながらの対応になった関根大輝が中央に絞り、荒木隼人がワイドに流れてバロガンに付く形に。バロガンはボールをキープして斜め後ろにパスを出すと、受け手のクリスティアン・ロルダンも帰陣した伊東と望月を引き付けた。
その間に、バックラインを押し上げたアメリカは、リチャーズと左センターバックのティム・リームがフリーの状態に。そこから余裕を持って、左外に開いたアーフステンにボールが出ると、本来のポジションに復帰した望月がマンツーマンで対応するが、中に行くと見せかけたアーフステンに釣られる形で、縦の仕掛けに対して遅れてしまった。
アーフステンが左足で上げたクロスを、ファーサイドのセンデハスが左足ボレーで捉えたシュートはゴール左隅を突き、GK大迫敬介を破った。直接的な責任は、クロスを上げさせてしまった望月、ファーサイドで2人いながら、センデハスを手前でフリーにしてしまった長友と左ウイングバックの前田大然の3人にあるが、こうしたシチュエーションを招いたのは、伊東のボールロストから、バロガンに高い位置でキープされて、アメリカの押し上げを許したこと。さらにボランチの佐野海舟と藤田譲瑠チマが揃って最終ラインの手前まで落ちて、アメリカ側に時間と余裕を与えてしまったことだ。
最後のところをしっかりと締めれば防げた失点ではあったかもしれないが、ここに至る流れを見ると、アメリカ側にゴールが生まれるのは必然性が高かった。ただし、この1失点目よりも悔やまれるのは、64分の2失点目だ。
その間に、バックラインを押し上げたアメリカは、リチャーズと左センターバックのティム・リームがフリーの状態に。そこから余裕を持って、左外に開いたアーフステンにボールが出ると、本来のポジションに復帰した望月がマンツーマンで対応するが、中に行くと見せかけたアーフステンに釣られる形で、縦の仕掛けに対して遅れてしまった。
アーフステンが左足で上げたクロスを、ファーサイドのセンデハスが左足ボレーで捉えたシュートはゴール左隅を突き、GK大迫敬介を破った。直接的な責任は、クロスを上げさせてしまった望月、ファーサイドで2人いながら、センデハスを手前でフリーにしてしまった長友と左ウイングバックの前田大然の3人にあるが、こうしたシチュエーションを招いたのは、伊東のボールロストから、バロガンに高い位置でキープされて、アメリカの押し上げを許したこと。さらにボランチの佐野海舟と藤田譲瑠チマが揃って最終ラインの手前まで落ちて、アメリカ側に時間と余裕を与えてしまったことだ。
最後のところをしっかりと締めれば防げた失点ではあったかもしれないが、ここに至る流れを見ると、アメリカ側にゴールが生まれるのは必然性が高かった。ただし、この1失点目よりも悔やまれるのは、64分の2失点目だ。