そして82年には初めてワールドカップに出場。主にSBとして1次リーグの3試合でピッチに立つも、チリ戦で不用意なパスをカットされてゴールに結び付けられ、2次リーグ以降に出番は回って来ず、イタリアとの決勝戦でもベンチから敗戦を見届けた。
2年後のメキシコW杯でも、第1戦のウルグアイ戦ではバックパスを奪われて失点の原因となったマテウスだが、2年前のEURO84(グループリーグ敗退)から中盤で欠くべからざる存在となっており、ここからは攻守で大奮闘を見せる。
決勝トーナメント1回戦のモロッコ戦では延長後半に30メートル程の距離から決勝のFKを強烈に決め、準決勝フランス戦で手首を骨折したにもかかわらず、決勝のアルゼンチン戦では、同世代のライバル、ディエゴ・マラドーナのマークを完遂した。
しかし相手に2点を先取されたことで、マラドーナのマーカーを外れて攻撃に専念。これが奏功して同点に追い付いたものの、その直後、自由を得たマラドーナの必殺のスルーパスでアルゼンチンに決勝点が生まれ、またしてもマテウスは苦い思いを味わった。
自国開催のEURO88でもオランダに準決勝で逆転負け(先制はマテウスのPK)を喫するなど、代表では悔しさばかりが募っていったが、90年、イタリアでのW杯でついに、彼は至上の喜びを味わうとともに、選手として大きな高みに達する。
グループリーグ初戦のユーゴスラビア戦で、相手の度肝を抜く2つのゴールを決めると、背番号10は西ドイツの鮮やかな攻撃を作り出す。決勝トーナメント以降は、守備での貢献も高まり、準々決勝チェコスロバキア戦では、決勝のPKを自らの右足で豪快に決めた。
大会中には、フランス・ベッケンバウアー監督と激しい口論を展開することもあったが、準決勝ではイングランドに押され気味のチームを、抜群のキャプテンシーと強靭な精神力を発揮してリード、(PK戦の末に)決勝へ導いた。
そして決勝では、終盤に訪れたウイニングPKをアンドレアス・ブレーメに譲ったことで批判も受けたが、アルゼンチンとマラドーナに対して4年前の雪辱を果たすとともに、念願の世界一に輝いた。
キャリアの絶頂期に世界王座を勝ち取った彼は、同年のバロンドール、そしてFIFA最優秀にも選出され、個人としても世界一の称号を手に入れた。
その後は、94年アメリカW杯、98年フランスW杯に出場するも、いずれも準々決勝で力尽き、タイトルには手が届かず。39歳で出場したEURO2000では無残なグループリーグ敗退を喫し、「こんなチームなら、出場しなければ良かった」と代表復帰を悔やんだ。
とはいえ、着実に試合出場を続けたことで、W杯では最多出場(5大会)&最多試合出場(25試合)という、今なお破られぬ大記録を樹立した。
01年に引退し、同年に早速、指導者としてのキャリアをスタートさせたマテウスは、これまでラピッド・ウィーン、パルチザン・ベオグラード、ハンガリー代表、アトレチコ・パラナエンセ、レッドブル・ザルツブルク、マッカビ・ネタニヤ、そしてブルガリア代表を率いてきた。
様々な事情により、残念ながら現時点で母国のクラブ、代表チームを指導する機会に恵まれていないことを、彼自身も不満に思っているが、それがドイツ・サッカーの輝かしき歴史において、マテウスという偉大なる存在の価値を下げることは決してない。

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