【総体男子】市立船橋が史上最多となる9度目の戴冠!流経大柏を下して頂点に

カテゴリ:高校・ユース・その他

川原 崇(高校サッカーダイジェスト)

2016年08月02日

「3冠を狙えるのは僕たちだけ。貪欲にこだわっていきたい」と主将の杉岡は意気込む。

決勝点を挙げた村上(11番)。「迷わず思い切り撃ちました」と会心の笑みを浮かべた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 後半に入ると、中盤での構成力を高めた流経大柏が攻勢に出る。自慢の高さを活かしてリスタートで好機を掴み、給水タイムの直後(後半23分)には攻撃陣を二枚替えして、チームアタックにさらなる厚みを加えた。後半29分にロングスローからDF関川郁万が、34分にはFW河西守生がそれぞれ決定的なヘッドを放つも枠外へ。最終盤のラッシュも実らず、あと一歩のところで涙を呑んだ。
 
 1回戦から攻守両面で高質なサッカーを展開し、さまざまな好材料を駆動力にしながら、頂点に立った市立船橋。負傷した村上をFW松尾勇佑、FW太田貴也がバックアップし、ラッキーボーイの1年生アタッカー、郡司篤也がブレイクした。決勝ではその郡司ではなく、「出てないなかでどんなメンタリティを発揮してくれるか。そこに期待した」(朝岡監督)と、あえて野本を先発に据え、その左ウイングがきっちり決勝点をアシスト。指揮官の決断力とマネジメントも冴え渡った。
 
 主将のDF杉岡大暉は「ここでひと息つくチームじゃない。(プレミアリーグ、選手権との)3冠を狙えるのは僕たちだけ。貪欲にこだわっていきたい」と意気込み、僚友のMF高も「総力戦だったインターハイで優勝できた。これは大きな財産。ただ、あくまで通過点と捉えてます」と気を引き締める。
 
 史上最多9度目のインターハイ制覇を成し遂げた市立船橋。潤沢なタレントを擁するスーパーチームは、謙虚なスタンスを崩すことなく、さらなる進化を遂げる。
 
取材・文:川原 崇(高校サッカーダイジェスト編集長)

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