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「コツ? 言語化するとパッとしないかな」開幕3戦4発の上田綺世が明かす“絶好調のワケ”。ファン・ペルシ監督も「エリア内の動きがとびきり良いんだ」とベタ褒め【現地発】

カテゴリ:日本代表

中田徹

2025年09月01日

「大事なのは、常に何個も次のことを考えて動く準備をしていくこと」

最前線で多岐に渡るタスクをこなす。上田は日々バージョンアップを遂げている。(C)Getty Images

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 65分の2点目は、相手GKが味方のシュートを止めたリバウンドを、上田が押し込んだものだった。先日のエクセルシオール戦で、やはりリバウンドからゴールを決めた上田は、味方がどういうプレーを選択するか、彼がシュートを打ったらどこに転がってくる可能性があるのか、そういった予測や準備が大事であることを説いていた。

 今回の2点目も「予測と準備」が功を奏したのではないだろうか。

「はい。ああいう形で点を取っていくというのが大事だと思う。サンティ(サインティアゴ・ヒメネス。上田加入時のエースストライカー。現ミラン)もああいうゴールが多かった。押し込む時間が多いなかで、ワントップでこぼれ球などを拾っていくのは大事だと思う。特に今年は(その形を)狙っているし、それを実現できるポジションにいるということで準備(に気を配っている)。こぼれ球だけでなく、実際にボールを受けられるポジショニングや、常に何個も次のことを考えて動く準備をしていくということは大事です」

 1点目のゴールを決めてから、上田のプレーが攻守に凄みを増し、49分にはパスカット後に股抜きして相手CBマルティンス・インディを退場に追い込んだ。以前、上田には「自信と信頼」をテーマに語ってもらったことがある。スパルタとの試合中、上田はゴールという成功体験から「自信」を付け、一方、相手には恐れが生まれ、インディの退場につながったのではないだろうか。

「あれは、たまたま自分が先にボールに触れただけです。でも点を取ったり、ふとしたことがつながっていくと、試合の中でリズムに乗ることができます。シーズンを通してもそう。(成功体験で)自信が付くもそうですし、身体が自然と動くようになっていくのかなと思います」
 
 2週間前のエクセルシオール戦。22分にゴールを決めるまで上田はボールタッチがなかった。「ボールに触れられず、前線で難しさを感じたのでは?」と訊くと、「いや、別にそんなことはないです」と彼は言った。なぜなら前線で孤立しているように見えるのは、チーム戦術上、あり得ることだからだ。

「相手のCBと戦うことが、ビルドアップでチームから求められていること。自分はなるべく高い位置を取って、中盤にスペースを作る。そのスペースを自分が(中盤に降りて)使ってもいいし、味方のためにスペースを空けておいてもいい。しかし僕は降りてビルドアップに参加するタイプでもない。スペースを空けておくことでプレーエリアを確保し、そこをMFティンバーや味方がうまく使えるように、自分はプレーする。このように、なるべく相手を高い位置で止めることをチームから求められてますし、自分も意識しています」(エクセルシオール戦後の上田)

 たとえボールに触る回数が少なくても、上田は前に張り続けることによって、チームの陣形に奥行きを与え、中盤にスペースを作る戦術的タスクを全うしている。そのことをエクセルシオール戦後に聞くことができたので、今回のスパルタ戦の前半、ボールタッチが少なくても私は心配することなく彼のプレーを見ることができた。

「そういう(ボールに触れない)試合もあります。僕らに対してリスペクトし、引いて守って、(フェイエノールト守備陣の背後に)スペースを作ってカウンターをしてくるチームが多いなか、どうやってチャンスを作っていくのか。相手のフォーメーションとか、僕らのその日の状態とか、少しずつ自分のなかで分析しながらゲームを運ぶことができました。前半のうちにいろいろなことを試し、後半は自分が点を取るポジション・形をなんとなくイメージしながらプレーしました。試合のなかで自分のプレーを変化させながらプレーできたと思います」
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