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父は殺人罪で刑務所に――チェルシーに加入したブラジル代表のFWの壮絶な過去「母は卵しか食べず…」

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年08月18日

「トレーニングパンツとスニーカーしか持っていなかった」

 ジョアンは、5歳の時に父親がかつて所属していたクラブであるボタフォゴのアカデミーでサッカーを始めた。当時のコーチ、アレシャンドレ・フェレイラはブラジルの現地紙『オ・グローボ』で、「ジョアンは賢い少年だった。常にボールを要求し、練習でも集中していた。他の子供たちがふざけ合っている間も、常にボールのそばにいた。特に好きだったのがシュート練習で、すでに精度の高さは平均レベルを上回っていた」と語っている。

 しかしすぐに挫折に直面した。ボタフォゴからも、その後加入したサントスからも締め出されたからだ。そんな苦境の最中だった。スカウトがジョアンのプレーをひと目見て気に入ったというフルミネンセから加入を打診された。それはリスクと隣り合わせのビッグチャンスだった。なぜならフルミネンセでプレーするには、サンパウロからリオデジャネイロへの移住が必要だったからだ。

 母親はリスクを負うことを決意したが、計画が瓦解するのに時間はかからなかった。フラビアはリストラされ、2人は経済的に非常に厳しい状況に陥った。
 
「トレーニングパンツとスニーカーしか持っていなかった。母は卵しか食べず、肉のかけらを僕に譲ってくれた。いつも『あなたが食べるのが一番大事だ』と言われていた」とジョアンは当時を述懐する。

 サンパウロに戻らざるを得ない状況に追い込まれ、諦めかけていた2人に再びフルミネンセが救いの手を差し伸べた。フラビアは最低賃金の仕事を紹介してもらったのだ。2人のリオデジャネイロでの生活は徐々に軌道に乗り、かくしてジョアンのシンデレラストーリーが始まった。

文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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