セルヒオ・フランシスコ監督は、タケがチームのエースであり、手放してはいけない重要な戦力であることを理解している。新監督はタケの発言の翌日、自身の見解を述べ、騒動の沈静化を図った。
「タケが野心を示したのは、私にとって好ましいことだった。彼は自分が模範になるとも口にしていた。だがチームのクオリティの話に関して、私がタケに同意することはない。このチームには彼が言っている以上のクオリティがある。そこを出発点として、できる限りのことをしていければいいと思う。私たちが競争力のあるチームだと、タケが感じられるようにね」
フランシスコは普段は人当たりの良さで知られるが、タケに反論することを躊躇わなかった。
「タケは若くしてラ・レアルにやって来た選手たちについて言及している。彼だって今では中心選手だけど、マジョルカやヘタフェでわずかな出場機会しか得られていなかった」
「同意できない」「タケも実績はなかった」監督と会長が反論した久保建英の“発言騒動”を番記者はどう受け止めたのか「ソシエダはバルサやマドリーではない」
カテゴリ:海外日本人
2025年08月18日
人当たりの良さで知られる指揮官がタケへの反論を躊躇わなかった
後日、騒動が下火になる中、タケに対して常に理解を示し、父親のように接することもあるアペリベイが、フランシスコの言葉を補足した
「メリーノがここに来た時は実績のある選手ではなかった。タケにしても同様だ。(マーティン・)ウーデゴーが去った時は、皆が災難になると考えていたが、翌日シルバが穴を埋めるためにやって来た。(2019年)4月にデビューしたスビメンディが、翌シーズン、コンスタントに出場機会を得られるようになったのは、(アンデル・)ゲバラと(アシエル・)イジャラメンディが揃って負傷に見舞われたからだ。その彼のポジションを埋めるのがウルコ(・ゴンサレス)、(ホン・)ゴロチャテギ、(ベニャト・)トゥリエンテスだからといって焦る必要はない」
フランシスコとアペリバイの発言の根拠となっているのは、長年にわたって育まれてきたスビエタ(ソシエダの育成組織の通称)というブランドの信頼性だ。ソシエダはバルセロナやレアル・マドリーではない。タケは地に足をつけて、自分が所属するクラブの立ち位置をいま一度心に留めるべきだ。
「メリーノがここに来た時は実績のある選手ではなかった。タケにしても同様だ。(マーティン・)ウーデゴーが去った時は、皆が災難になると考えていたが、翌日シルバが穴を埋めるためにやって来た。(2019年)4月にデビューしたスビメンディが、翌シーズン、コンスタントに出場機会を得られるようになったのは、(アンデル・)ゲバラと(アシエル・)イジャラメンディが揃って負傷に見舞われたからだ。その彼のポジションを埋めるのがウルコ(・ゴンサレス)、(ホン・)ゴロチャテギ、(ベニャト・)トゥリエンテスだからといって焦る必要はない」
フランシスコとアペリバイの発言の根拠となっているのは、長年にわたって育まれてきたスビエタ(ソシエダの育成組織の通称)というブランドの信頼性だ。ソシエダはバルセロナやレアル・マドリーではない。タケは地に足をつけて、自分が所属するクラブの立ち位置をいま一度心に留めるべきだ。