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周りをイエスマンで固めた会長のワンマン経営が続くバルサ。コンゴとのスポンサー契約は「目的が手段を正当化する」という指摘を免れない【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2025年08月15日

カタールからの資金流入を批判した同じ人間が…

 カンプ・ノウのVIPゾーンのためにコミットしている1億ユーロを監査法人が計上するのも容易ではない。なぜなら、新スタジアムで試合ができる時期がまだ不明だからだ。モンジュイックへの再移転の可能性も否定できない。

 そもそも2024―25シーズンの決算がまだ確定していない。そんな中、コンゴ民主共和国とのスポンサー契約の締結が発表された。年間1100万ユーロ、4年契約で4400万ユーロという内容だが、目的が手段を正当化するという指摘は免れないだろう。

 コンゴは基本的な人権が侵害され、大規模な難民流出と飢饉が深刻化し、腐敗指数と暴力発生率の高さから海外旅行でお勧めしない国として認識されている。言うまでもなくバルサは進歩的な考えをもとに、「クラブ以上の存在」をスローガンに掲げ、ユニセフとのパートナーシップ契約をことあるごとに強調してきたクラブだ。このような変節は簡単に受け入れられるはずがない。しかもカタールからの資金流入を批判した同じ人間が、今ではコンゴからの資金流入を歓迎している。
 
 バルサはラポルタが好む家族経営で機能している。プロフェッショナルな経営者を追い出し、周りをイエスマンで固めたその経営手法に対する疑念は、ダニ・オルモがスペイン政府の介入によって試合出場が許可され、ラポルタが中指を立てる仕草でその決定を祝った1月の登録問題を境により一層高まった。

 以来、監視が強化され、それはニコ・ウィリアムスの移籍騒動でも明らかになった。そんなラポルタの頼みの綱は、ソシオの支持と快進撃を続けるチームだ。結局、バルサは韓国での2試合で連勝を飾ったが、その戦いぶりをファンが見逃すなんてことはラポルタにとって到底受け入れられないシナリオだったわけだ。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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