「中盤の皇帝!」「彼には脱帽だ」開幕3戦連発と絶好調の“27歳日本人MF”を指揮官も地元メディアも手放し称賛!「ステップアップしたい気持ちはある。ただ…」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年08月11日
「どういうタイミングで打たれたら嫌だ、とかけっこうキーパーに訊くんです」
昨季、いまひとつだった伊藤と山本が今、リバイバルしているのは、フランケン監督が中盤をしっかり構築し直したからだろう。そのキープレーヤーとなるのが、コルトレイクから獲得したアブドゥライ・シサコ。山本とダブルボランチを組むシサコは、中盤の潰し役に徹することで、伊藤を攻撃に専念させたり、山本に前線への飛び出しを促したりしている。しかも伊藤と山本のポジションの入れ替わりも効いている。シャルルロワ戦でのPK獲得シーンは、ふたりの息の合ったポジションチェンジから生まれたものだった。
STVVの中盤は早くも固まったかのように思える。伊藤は「いい選手が入ってくれました」とシソコの奮闘を称えたつつ、「昨季からいる、他の選手たちもチームのために頑張ってくれている。今年は僕の印象だと、全員が守備をしっかり頑張るチームだと思います」と中盤だけでなく、チーム全員の守備意識の高さを強調した。デンダー戦で先発した日本人選手4人と、勤勉さで知られるリンブルフ地方にあるSTVVのアカデミー出身のふたり、そして現役時代はSTVVの主力選手として活躍したフランケン監督がチームのキャラクターを形作り、サボらない真面目なチームに育っているのかもしれない。
デンダー戦ではフィジカルに秀で、時には相手を削りに来るマルコム・ヴィルタールとのワン・オン・ワンを繰り広げた伊藤は、彼にボールを持たせても仕事をさせなかった。昨季のボランチの経験は今に活きているのだろうか。
「ボランチのほうが1試合のシンドさをすごく感じます。個人としては『前でやりたいな』と思いながら昨季、プレーしてましたけれど、そういうのが今になって活きてると思います」
STVVの中盤は早くも固まったかのように思える。伊藤は「いい選手が入ってくれました」とシソコの奮闘を称えたつつ、「昨季からいる、他の選手たちもチームのために頑張ってくれている。今年は僕の印象だと、全員が守備をしっかり頑張るチームだと思います」と中盤だけでなく、チーム全員の守備意識の高さを強調した。デンダー戦で先発した日本人選手4人と、勤勉さで知られるリンブルフ地方にあるSTVVのアカデミー出身のふたり、そして現役時代はSTVVの主力選手として活躍したフランケン監督がチームのキャラクターを形作り、サボらない真面目なチームに育っているのかもしれない。
デンダー戦ではフィジカルに秀で、時には相手を削りに来るマルコム・ヴィルタールとのワン・オン・ワンを繰り広げた伊藤は、彼にボールを持たせても仕事をさせなかった。昨季のボランチの経験は今に活きているのだろうか。
「ボランチのほうが1試合のシンドさをすごく感じます。個人としては『前でやりたいな』と思いながら昨季、プレーしてましたけれど、そういうのが今になって活きてると思います」
開幕から3戦連続ゴールの伊藤は得点王ランキング首位タイに立っている。ヘント戦ではダブルタッチからシュートを決め、デンダー戦では左ポストを叩いたものの、シュートを打つと見せかけキャンセルし、マークのタイミングをずらしてから足を振り抜いた。多くの選手が伊藤と同じことをやると結果として持ちすぎになり、シュートをブロックされたりするもの。ひと手間かける伊藤のシュート術。その極意は?
「日本にいるときからそういった練習をしてました。またキーパーとよく会話をして『どういうタイミングで打たれたら嫌だ』とか、僕はけっこうキーパーに対して訊くタイプです。例えば新潟にいたときは今、柏レイソルにいる小島亨介選手と仲が良かったのでプライベートでご飯を食べるときもサッカーの話をしてました」
「日本にいるときからそういった練習をしてました。またキーパーとよく会話をして『どういうタイミングで打たれたら嫌だ』とか、僕はけっこうキーパーに対して訊くタイプです。例えば新潟にいたときは今、柏レイソルにいる小島亨介選手と仲が良かったのでプライベートでご飯を食べるときもサッカーの話をしてました」