８月６日、スタディオン・フェイエノールトでチャンピオンズ・リーグ予選第３ラウンド、フェネルバフチェ（トルコ）との第1レグが行なわれる。

　ダビッド・ハンスはアトレティコ・マドリーに移籍、ゲルノト・トラウナーはコンディション不良、トーマス・ベーレンが負傷で長期離脱中と、フェイエノールトは昨季の主力CB３人を欠く。渡辺を獲得しても少なくともあとひとり足らないからこそ、フェイエノールトはPSV、アヤックス、フランクフルト（ドイツ）が熱視線を送る板倉滉（ボルシアMG）の獲得戦線に乗り出そうとしている。またラフ・ファン・デン・ベルフ（ミドルスブラ／イングランド）の名も長らく挙がっている。

　いずれにしてもCL予選第３ラウンドは今いるメンバーで戦わないといけないフェイエノールト。ファン・ペルシ監督は「最終ラインのパズルが悩ましい」と吐露する。そのパズルは３通りだ。

渡辺×タイス・クラーイエフェルト（18歳）
渡辺×ヤン・プルフ（20歳）
渡辺×ネライショ・カサンウィルヨ（23歳）
 

　どのパターンでも28歳の日本代表、渡辺が経験不足のCBを引っ張る形になる。渡辺にかかる期待は大きい。

　ヘントに支払ったとされる推定800万ユーロ（約13億6000万円）の移籍金はフェイエノールトにとって最大限の誠意の表われ。まずはフェネルバフチェ戦で、その価値を証明したい。

取材・文●中田 徹
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