ホテルの選定も
今大会、昨年の9月からリーグステージ6戦を鬼木達監督の下で戦った川崎は4勝2敗で勝ち抜けをほぼ決め、年明けからはバトンを受け継いだ長谷部茂利監督の下でも2連勝を果たし、ラウンド16へ進出。ラウンド16では中国の上海申花をホーム&アウェーの2戦で破り、サウジアラビアへの切符を手にした。
もっともここからが、さらなる勝負だった。サウジアラビアでの集中開催となった準々決勝以降のトーナメント戦。抽選会を前にレギュレーションが急遽変更されるなど大いに騒がれた。それでも川崎は落ち着いていた。清水も「決まったものは仕方ない。やるしかない。選手からも不安な声が僕のところには聞こえてこなかったということは選手も同じ気持ちだったと思います」と冷静だった。そして清水は早速準備に取り掛かった。
もっともここからが、さらなる勝負だった。サウジアラビアでの集中開催となった準々決勝以降のトーナメント戦。抽選会を前にレギュレーションが急遽変更されるなど大いに騒がれた。それでも川崎は落ち着いていた。清水も「決まったものは仕方ない。やるしかない。選手からも不安な声が僕のところには聞こえてこなかったということは選手も同じ気持ちだったと思います」と冷静だった。そして清水は早速準備に取り掛かった。
「サウジアラビアのホテルはリーグステージ突破が決まったあたりから探し始め、その時点では大会側が準備するものなのかどうか分からなかったんです。なんなら最初は大会側が用意するよ、くらいの情報だったのですが、(準々決勝以降の)抽選会の日にワークショップがオンラインで行なわれ、ホテルに関してはお金を補助しますというスタンスに変わっていました。
その後、(同じく勝ち上がった)マリノスのスタッフと一緒に現地の下見に行きました。マリノスは当初、違うホテルという話もしていましたが、スタジアムとの距離などを考えると、両チームにとってベストなホテルがあり、一緒に泊まろうかという話になったんです。ただフロアが異なるとはいえ、直接戦うかもしれない相手と同じホテルに泊まるのは良いものなのか、お互いに監督に相談する必要もありました。こちらはシゲさん(長谷部茂利監督)に問題ないと言っていただいたので、同宿することにしました。
ホテルは去年、日本代表が使用したばかりでしたので、代表チームから前もっていろいろな情報をもらえたのも大きかったですね」
このあたりの各クラブ、JFA、Jリーグらとの情報交換も清水は多くのルートを築いている。こうして着々と準備を進めていったなか、準優勝につながる大きな後押しもあった。
(第2回に続く)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【第2回】最大の悩みとチャーター機の恩恵...スタッフが語る川崎のACLエリート準優勝の裏側
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その後、(同じく勝ち上がった)マリノスのスタッフと一緒に現地の下見に行きました。マリノスは当初、違うホテルという話もしていましたが、スタジアムとの距離などを考えると、両チームにとってベストなホテルがあり、一緒に泊まろうかという話になったんです。ただフロアが異なるとはいえ、直接戦うかもしれない相手と同じホテルに泊まるのは良いものなのか、お互いに監督に相談する必要もありました。こちらはシゲさん(長谷部茂利監督)に問題ないと言っていただいたので、同宿することにしました。
ホテルは去年、日本代表が使用したばかりでしたので、代表チームから前もっていろいろな情報をもらえたのも大きかったですね」
このあたりの各クラブ、JFA、Jリーグらとの情報交換も清水は多くのルートを築いている。こうして着々と準備を進めていったなか、準優勝につながる大きな後押しもあった。
(第2回に続く)
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