大きかったクラブとしての取り組み
新フォーマットとなったACLエリート(ACLE)で準優勝した川崎。クラブワールドカップに通じるこの大会を川崎はどう戦ったのか。備忘録の意味を込め、清水泰博チームダイレクターに振り返ってもらう企画の第3弾である(第3回/全3回/本文内敬称略)。
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大会中、特にサウジアラビアで集中開催された準々決勝以降でのエピソードを主に語ってきてもらったが、改めてこれまでなかなかベスト8の壁を越えられなかった川崎が、決勝まで勝ち進めた要因はなんだったのか。
「勝ち上がりに関しては、正直、これまでとはフォーマットが変わったため、個人的には別大会だと思っています。今までのレギュレーションのままであったなら、今回のように勝ち上がれたのかは正直分かりません。もちろんクラブとして歴史を塗り替えられたのは非常に大きい。その裏には、クラブとしての取り組みもありました。
今大会に向けては事業部を含めて様々なアプローチができたんです。ホーム試合での集客など、クラブ全体で一致団結して盛り上げることができました。それは大きかったですね。これまでもクラブとして戦ってきましたが、どこか現場に任せていた部分はあったと言いますか...。そこを改めて『そうじゃないよね』と。クラブ全体で盛り上げて、チームの後押しをしようよ、と。そのためには、ホームでもアウェーでも多くのお客さんに集まってもらうことが一番なんじゃないか。じゃあ、どう集まってもらうか。事業部、強化部関係なく各部署が壁を取り払い、話し合って動くことができました。もちろんサポーターの皆さんも力を貸してくれました。だから今回の大会は、クラブとして大会に臨めた実感があります。クラブ内で何度もミーティングを重ねましたから。
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大会中、特にサウジアラビアで集中開催された準々決勝以降でのエピソードを主に語ってきてもらったが、改めてこれまでなかなかベスト8の壁を越えられなかった川崎が、決勝まで勝ち進めた要因はなんだったのか。
「勝ち上がりに関しては、正直、これまでとはフォーマットが変わったため、個人的には別大会だと思っています。今までのレギュレーションのままであったなら、今回のように勝ち上がれたのかは正直分かりません。もちろんクラブとして歴史を塗り替えられたのは非常に大きい。その裏には、クラブとしての取り組みもありました。
今大会に向けては事業部を含めて様々なアプローチができたんです。ホーム試合での集客など、クラブ全体で一致団結して盛り上げることができました。それは大きかったですね。これまでもクラブとして戦ってきましたが、どこか現場に任せていた部分はあったと言いますか...。そこを改めて『そうじゃないよね』と。クラブ全体で盛り上げて、チームの後押しをしようよ、と。そのためには、ホームでもアウェーでも多くのお客さんに集まってもらうことが一番なんじゃないか。じゃあ、どう集まってもらうか。事業部、強化部関係なく各部署が壁を取り払い、話し合って動くことができました。もちろんサポーターの皆さんも力を貸してくれました。だから今回の大会は、クラブとして大会に臨めた実感があります。クラブ内で何度もミーティングを重ねましたから。
クラブ内でACLへの気持ちが強い人も意外と多くて、大会前にそのあたりの話をしたら、皆が乗ってきてくれたんです。広報、運営、営業、プロモーション、グッズ、チケット、みんなで考えてトライすることができた。その成果がどれだけ出たかは分からないですが、すごく良いことだったと感じました。
そのクラブ全体でのPRがあってか、ACLエリートと名称も変わり、レギュレーションも変更になったなかで、アウェーの試合にも今までにないくらいの方々に応援に来てもらい、熱を感じました。選手もそうだったはずです。
その熱をサウジアラビアでの集中開催にもつなげようと、現地にも多くの事業スタッフが駆けつけてくれました。ふろん太も現地に来て情報を発信したりしていましたね(笑)。もちろん日本からのライブビューイングも含め、そういう取り組みができたことは、今後のクラブの財産になると思います。そこは吉田(明宏)社長を含め社内の方々に理解していただけたのも感謝です。
準備段階で選手も『何か協力できることありますか?』と言ってくれ、積極的に告知動画に出てくれたりもしました。だからこそ、本当にクラブにまつわる人、全員で進出できた決勝だったと言うことができると思います」
今大会に向け川崎は“アジア青覇”をキャッチフレーズに、様々な企画を実施。まさに川崎らしく臨み、成果を手にしたことは、今後につながるだろう。
そのクラブ全体でのPRがあってか、ACLエリートと名称も変わり、レギュレーションも変更になったなかで、アウェーの試合にも今までにないくらいの方々に応援に来てもらい、熱を感じました。選手もそうだったはずです。
その熱をサウジアラビアでの集中開催にもつなげようと、現地にも多くの事業スタッフが駆けつけてくれました。ふろん太も現地に来て情報を発信したりしていましたね(笑)。もちろん日本からのライブビューイングも含め、そういう取り組みができたことは、今後のクラブの財産になると思います。そこは吉田(明宏)社長を含め社内の方々に理解していただけたのも感謝です。
準備段階で選手も『何か協力できることありますか?』と言ってくれ、積極的に告知動画に出てくれたりもしました。だからこそ、本当にクラブにまつわる人、全員で進出できた決勝だったと言うことができると思います」
今大会に向け川崎は“アジア青覇”をキャッチフレーズに、様々な企画を実施。まさに川崎らしく臨み、成果を手にしたことは、今後につながるだろう。