日本代表を知り尽くした韓国レジェンドが評価する“ライバルの急成長”。「数じゃない。どれだけ欧州で成功した選手生活を送っているかが重要なんだ」【現地取材】
カテゴリ:日本代表
2025年08月01日
「日本は、どんどん良いチームに変わってきている」
――今振り返って、日本との試合で印象に残っている試合があれば教えてください。
李榮杓「幸いなことに、私は日本との公式戦では一度も負けたことがありません。公式戦では一度も負けたことがないので、全体的に日韓戦に対しては良い思い出があります。PK戦での決着は、FIFAの公式記録上は引き分けになります。そういう点も含めて負けたことがありません。それでも、良かった記憶と悪かった記憶があります。
良い思い出は、私たちが2010年南アフリカ・ワールドカップに行く直前に、日本の埼玉で試合をして、2―0で勝利しました(10年5月24日、埼玉スタジアム2002/キリンチャレンジカップ)。試合内容はかなり一方的なものでした。当時は、日本代表に本田(圭佑)、中村(俊輔)、長友(佑都)、長谷部(誠)がいましたし、非常にいいメンバーが揃っていました。そんな素晴らしいメンバーに対して、私たちが勝利したので、その試合はとても印象深いです。
嫌な思い出としては――、11年アジアカップのベスト4で日本と対戦したのですが、2―2で引き分け、PK戦で敗れて決勝進出に失敗しました。今となってはとても残念な試合のひとつになっています」
――今の日本代表については、どのように見ていますか?
李榮杓「日本はここ30年近く、目に見えて持続的に成長していきました。日本は韓国から見て強力なライバルであるのみならず、今はアジアだけでなく、世界でもかなり強いチームという評価を受けるレベルになりました。
そして、韓国も日本がそのように成長する姿を見て、当然のことながら大きな刺激を受けました。それが選手個人にとっても、そして韓国サッカー全体にとっても、日本の成長はかなり大きなモチベーションになりました。同時に危機意識を感じて、成長するきっかけを持ったとも言えます。
李榮杓「幸いなことに、私は日本との公式戦では一度も負けたことがありません。公式戦では一度も負けたことがないので、全体的に日韓戦に対しては良い思い出があります。PK戦での決着は、FIFAの公式記録上は引き分けになります。そういう点も含めて負けたことがありません。それでも、良かった記憶と悪かった記憶があります。
良い思い出は、私たちが2010年南アフリカ・ワールドカップに行く直前に、日本の埼玉で試合をして、2―0で勝利しました(10年5月24日、埼玉スタジアム2002/キリンチャレンジカップ)。試合内容はかなり一方的なものでした。当時は、日本代表に本田(圭佑)、中村(俊輔)、長友(佑都)、長谷部(誠)がいましたし、非常にいいメンバーが揃っていました。そんな素晴らしいメンバーに対して、私たちが勝利したので、その試合はとても印象深いです。
嫌な思い出としては――、11年アジアカップのベスト4で日本と対戦したのですが、2―2で引き分け、PK戦で敗れて決勝進出に失敗しました。今となってはとても残念な試合のひとつになっています」
――今の日本代表については、どのように見ていますか?
李榮杓「日本はここ30年近く、目に見えて持続的に成長していきました。日本は韓国から見て強力なライバルであるのみならず、今はアジアだけでなく、世界でもかなり強いチームという評価を受けるレベルになりました。
そして、韓国も日本がそのように成長する姿を見て、当然のことながら大きな刺激を受けました。それが選手個人にとっても、そして韓国サッカー全体にとっても、日本の成長はかなり大きなモチベーションになりました。同時に危機意識を感じて、成長するきっかけを持ったとも言えます。
現在の日本代表チームは、過去よりもかなり強く、さらに強くなっていくチームだと思います。特に今はそうとう数の日本人選手が欧州で活躍していますが、そのなかの多くの選手が成功した選手生活を送っています。欧州に進出する数そのものが重要なのではなく、どれだけ良いクラブで、また欧州で成功した選手生活を送っているかが非常に重要で、日本の場合はそれを数字で見ても明らかです。
日本の選手の実力がどれだけ上がっているか、良くなっているか、そして欧州サッカーで、世界のサッカーで認められているかということを証明するひとつのデータです。そしてまた、多くの選手が欧州に進出し、良いクラブでプレーしている。個々のプレーの質そのものが、日本代表をより強くする要因にもなっているので、日本は30年前よりも20年前のほうが、20年前よりも10年前のほうが強いし、10年前より今の日本代表チームはより強いと言えるのです。
日本は、どんどん良いチームに変わってきている。それだけ良い選手がたくさん出てきています」
日本の選手の実力がどれだけ上がっているか、良くなっているか、そして欧州サッカーで、世界のサッカーで認められているかということを証明するひとつのデータです。そしてまた、多くの選手が欧州に進出し、良いクラブでプレーしている。個々のプレーの質そのものが、日本代表をより強くする要因にもなっているので、日本は30年前よりも20年前のほうが、20年前よりも10年前のほうが強いし、10年前より今の日本代表チームはより強いと言えるのです。
日本は、どんどん良いチームに変わってきている。それだけ良い選手がたくさん出てきています」