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【バイタルエリアの仕事人】vol.54 安藤智哉|初の日本代表、E-1はすごく良い大会だった。長所と苦手な部分が出た

カテゴリ:Jリーグ

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年07月30日

バイタルエリアでの守備の方法は、状況次第

今季から福岡でプレー。自身初のJ1の舞台で躍動している。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 持ち前のハイレベルなディフェンスを活かし、初めてのA代表で存在感を示した安藤。25歳のセンターバックにとって、バイタルエリアでは相手アタッカーを封じる役割が求められている。

 安藤が考えるバイタルエリアでの心得とは――。

――◆――◆――

 僕が思うバイタルエリアの位置は、ゴールエリアとペナルティエリアですね。“真ん中”といった感じで、相手アタッカーがいる位置には左右されないイメージです。 

 バイタルエリアでの守備では、センターバックとしてゴール前でボールを背負われるのは避けたいので、まずインターセプトを狙います。ボールを入れさせないのを第一に考えています。
 
 そのうえで、相手の状況によって変わります。ボールを入れられて、相手のアタッカーがゴールに背を向けているなら、振り向かせないことやノーファウルでのアプローチを意識します。自分は長身で脚も少し長いので、コースを切るだけでなく、相手の背後からボールをつついて前にこぼさせるのも大事にしています。

 一方、ゴール前で相手の身体がゴール方向に向いていたら、シュートコースを塞ぎます。ボックス内でのファウルは、PKに繋がってしまう。今はVARもあるので、ボールが手に当たるのが怖いですから、手を隠しながら閉めるのを心がけています。

 また事前のスカウティングで、相手アタッカーの利き足を把握し、そちら側を塞ぐのも意識します。シュートを打たせないのが、一番大事。そして、打たれたとしても、キーパーと連係して自分は股を閉じるなど、コースを限定して、失点を防ぐようにしています。

※後編に続く。次回は7月31日に公開予定です。

取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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