清武にとっては持ち味のかぶるライバルが複数いる。
そのインサイドハーフはかなり中央寄りに位置しているため、常に他のMFたちのフォローを得ながらのパス交換が可能。しかも前方には3つのパスコース(トップ下と両ウイング)が用意されているため、周囲とのコンビネーションからスルーパス、もしくは自身がゴール前に侵入していくという、清武の持ち味が活かしやすいように思える。
清武にとっての懸念は、同様のプレーを得意とするライバルが複数いることだ。
この2試合で最も好印象を残したのはコレア。初戦は3−3−1−3と4−2−3−1のトップ下、2試合目は4−3−3の左インサイドハーフとしてそれぞれ45分間プレー。推進力のあるドリブル突破を主武器としながらも、ワンタッチで周囲を生かすプレーも随所に見せ、早くも左ウイングのコノプリャンカ、CFのケビンガメイロと息のあったコンビネーションを構築しつつある。現時点ではエンガンチェの第一候補と言えるだろう。
バスケスはコレアほどの機動力はないものの、インサイドハーフで先発したインデペンディエンテ戦では身体を寄せられても確実にキープしながら展開を広げる技術と駆け引きの巧さ、そしてラストパスのセンスが目を引いた。
ただ、ディフェンスへの切り替えが遅く、不用意に飛び込んでファウルを犯すシーンも目についただけに、インサイドハーフで起用するには守備意識の低さが懸念。ベストポジションはトップ下だろう。
ガンソはトップ下が本職ながらも、昨シーズンまでエベル・バネガ(インテルへ移籍)が果たしていたビルドアップの中心となることを期待されている。
ブラジル国外でのプレーは今回が初めてであり、とくに守備面でヨーロッパのプレースピードとインテンシティーに適応できるのかという不安はある。それでもサンパオリたっての希望で獲得した選手なだけに、当面は3−3−1−3と4-3-3ともにインサイドハーフの1枠を占める可能性が高い。
さらにサラビア、ビセンテ・イボーラ、ステベン・エヌゾンジ、新戦力マティアス・クラネビッテル(A・マドリーから加入)らも加わってくる中盤のポジション争いは、かなり熾烈を極める。
ただ、ポジティブに考えれば、これだけのタレントたちに囲まれたプレー環境は、かつてないほど清武の能力を引き出してくれる可能性を秘めているとも言える。
いずれにせよ、ピッチに立たないことには何も始まらない。今はただ、あれこれと妄想を膨らませながら、清武の早期の回復と合流を願うばかりである。
文:工藤拓
清武にとっての懸念は、同様のプレーを得意とするライバルが複数いることだ。
この2試合で最も好印象を残したのはコレア。初戦は3−3−1−3と4−2−3−1のトップ下、2試合目は4−3−3の左インサイドハーフとしてそれぞれ45分間プレー。推進力のあるドリブル突破を主武器としながらも、ワンタッチで周囲を生かすプレーも随所に見せ、早くも左ウイングのコノプリャンカ、CFのケビンガメイロと息のあったコンビネーションを構築しつつある。現時点ではエンガンチェの第一候補と言えるだろう。
バスケスはコレアほどの機動力はないものの、インサイドハーフで先発したインデペンディエンテ戦では身体を寄せられても確実にキープしながら展開を広げる技術と駆け引きの巧さ、そしてラストパスのセンスが目を引いた。
ただ、ディフェンスへの切り替えが遅く、不用意に飛び込んでファウルを犯すシーンも目についただけに、インサイドハーフで起用するには守備意識の低さが懸念。ベストポジションはトップ下だろう。
ガンソはトップ下が本職ながらも、昨シーズンまでエベル・バネガ(インテルへ移籍)が果たしていたビルドアップの中心となることを期待されている。
ブラジル国外でのプレーは今回が初めてであり、とくに守備面でヨーロッパのプレースピードとインテンシティーに適応できるのかという不安はある。それでもサンパオリたっての希望で獲得した選手なだけに、当面は3−3−1−3と4-3-3ともにインサイドハーフの1枠を占める可能性が高い。
さらにサラビア、ビセンテ・イボーラ、ステベン・エヌゾンジ、新戦力マティアス・クラネビッテル(A・マドリーから加入)らも加わってくる中盤のポジション争いは、かなり熾烈を極める。
ただ、ポジティブに考えれば、これだけのタレントたちに囲まれたプレー環境は、かつてないほど清武の能力を引き出してくれる可能性を秘めているとも言える。
いずれにせよ、ピッチに立たないことには何も始まらない。今はただ、あれこれと妄想を膨らませながら、清武の早期の回復と合流を願うばかりである。
文:工藤拓