• トップ
  • ニュース一覧
  • 「日本人のメンタルは強い?」ベルギー2年目に臨む伊藤敦樹が“日本と欧州の違い”を分かりやすく解説。「ストライカーなんか1点取ってしまえば…」【現地発】

「日本人のメンタルは強い?」ベルギー2年目に臨む伊藤敦樹が“日本と欧州の違い”を分かりやすく解説。「ストライカーなんか1点取ってしまえば…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年07月20日

「日本代表はずっと目ざしているところ。結果が大事になってくる」

昨季は上位プレーオフや欧州カップ戦など大舞台を経験。欧州2年目を飛躍のシーズンとできるか。(C)Getty Images

画像を見る

 昨季のヘントについて、伊藤に訊きたいことがあった。

 レギュラーシーズン上位6チームで争われるプレーオフ1で、ヘントは1勝9敗、得点4・失点32と大崩れしてしまった。私はアントワープを1-0で下した会心の試合を見ただけに、9敗32失点という結果がどうにも解せない。あのときのヘントには何が起こったのか!?

「プレーオフは悲惨でした」。そう苦笑しながら伊藤は当時を振り返る。

「やっぱりプレーオフ1のレベルは高かったです。チームとしてのクオリティーの差は感じました。勝てないチームの典型的な流れというか...。最初、入りが良くても例えば事故的な失点を喫したり、前半15分くらいに失点しまって立て続けに入れられてしまって、それで前半0-3というのが10試合のうち3試合くらいありました。そうなるとだいぶメンタル的に厳しいものがあります。なかにはやっぱり諦めてしまうというか、やる気がなくなっちゃたり適当にプレーする選手とかが出てきて、プレーオフ1での戦いは厳しかったと思います」

 最後まで諦めずに戦うのは日本人の美徳だったりする。そういう意味で、「案外、日本人のメンタルは強いのでは?」と感じたベルギー1年目だったのか?

「いや、メンタル的にはヨーロッパの選手たちのほうが日本人より強いと思ってます。彼らのメンタルは強いけれど、自分が不利な立場になるとそこで投げやりになってしまうのは悪い一面だと思いますが、勢いに乗っちゃえば――。

 例えば若い選手はストロングがある選手ばっかり。だからストライカーなんか1点取ってしまえば、日本人よりノリノリに自分の好きなプレーが全部うまく行くイメージがある。そういう彼らのメンタルの良い面がみんなで同じ方向、良い方向に向いて、チームとしてまとまることができれば良い戦いができると思います。ヘントはベルギーのなかでもビッグクラブですし、個々のクオリティーは高い選手が揃っているので、良い位置に行けると思ってます。

 今日の試合を見ていても分かると思いますが、今の監督はずっと規律正しくやるタイプなので、みんなサボらないですし、ハードワークしますし、新シーズンは楽しみにしてもらっていいと思います!」
 
 いよいよ来週、ベルギーリーグが開幕する。STVV戦に向けて、伊藤の意気込みは?

「去年はシーズン途中の8月に合流したので、フィットするまで時間がかかりました。今年はプレシーズンからしっかり準備してきました。2年目のシーズンになるので、チームとして結果を残すのは当たり前ですが、もっと個人の結果・数字にフォーカスしたい。自分が数字を出せればチームが勝利できると思ってますので、開幕戦から得点に関与することで存在感を出しながらやっていきたいです」

 リンクマンとして攻守に幅広く働く大型MFが二桁得点に絡めば、日本代表復帰の声が高まってくるのでは?

「日本代表はずっと目ざしているところです。今の代表は素晴らしい選手が揃っています。特に中盤の争いというのはだいぶ厳しいものがある。やっぱり結果を残さないと注目されることもないですし、だからこそ結果というのは大事になってくると思います。結果を出すことをコンスタントにやっていけば代表復帰の道へのチャンス、可能性は高くなってくると思ってます」

取材・文●中田 徹
【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの魅惑ショットを一挙お届け!

【画像】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの魅惑ショットを一挙チェック!
【関連記事】
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
「とにかくサッカーが縦に速い」AZ毎熊晟矢が充実の欧州1年目で体感した“オランダとJリーグの違い”を明かす。「だからこそ、1対1は絶対に負けてはいけない」【現地発】
「一味違うところを見せたい」完全復活を期す日本代表FWが“オランダ3年目”へ気合十分!「どこまでやれるのか。自分に期待しているところもある」【現地直撃】
「長かったですね」悲願のベルギーリーグ制覇を果たした町田浩樹が赤裸々に明かす“3年半の葛藤と苦悩”。「スーパースターはいない。それでも…」【現地発】
「日本代表に帰りたい」完全復活を期すSTVV谷口彰悟が明かした“勝負のシーズン”への決意。「チャンスはどこにどう転んでいるかわからない」【現地独占】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年8月号
    7月10日(木)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    悲願のJ1復帰へ
    ベガルタ仙台2025
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年8月7日号
    7月17日発売
    名門リバプール「完全ガイド」 詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ