韓国のビルドアップに対しては、宇野が前に出てプレスをかけ、稲垣が後ろに構える関係を作りながら、前線にロングボールを入れられたら、宇野が素早く下がって稲垣とセカンドボールを拾う。
植田と同時投入されていた宇野は「セカンドボールを拾うところは第一の仕事として、やらないといけない部分でしたけど、相手のちょっと下に落ちる選手にもちょっかいを出してほしいと言われてたので。そっちにも、ちょっかいを出しながら、セカンドを拾うことは意識しました」と語る。
高さのある選手を最終ラインに並べるだけでなく、セカンドボールや中盤のプレスも意識した設計で相手の狙いを相殺する作戦が、短い準備期間でも機能するのは日本の強みだろう。
セットプレーの守備では、“五枚の壁”に182センチのジャーメインを含めた6人が、ゴール前で相手の長身FWや上がってくるセンターバックに力強く対応していた。
世界一を目ざすなら高さ対策は必須
ジャーメインは「ヘディングの強さも攻守で生きるのは、広島で長い時間プレーさせてもらってる要因の一つなので。そこも自分の良さかなと思います」と語る。85分にはそのジャーメインに代えて、190センチの原大智(京都)がシャドーに入り、最後のパワープレー対策も含めて試合を締めた。
これまで日本はリードして終盤を迎えても、高さで勝負してくる相手に苦しむことが多かった。世界一を目ざしていくにあたり、高さ対策は避けては通れないが、今回は“国内組”がE-1選手権というステージで韓国を相手に見せたことで、“欧州組”がベースとなるフルメンバーの戦略にも、より組み込んでいく転機になりうる。
もちろんサッカーはサイズや高さだけでやるものではないが、26人の大会登録がスタンダードになってきているなかで、色々なシチュエーションを想定した時に、終盤のパワープレー対策やセットプレーの守備のプライオリティは高めに設定するべきものでもある。森保監督としても、そのイメージを強める格好の機会になったのではないか。
取材・文●河治良幸
【画像】日本代表の韓国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 最高点は絶品アシストの7番とピンチを救った頼れる守護神
【記事】「凄まじい選手だ」日韓戦を取材していた韓国人記者が驚愕した日本代表戦士は?「韓国は抑えられなかった…」【現地発】
【記事】「敗北後も自賛したホン・ミョンボ、敬意を忘れなかったモリヤス」韓国メディアが両監督の明確な差を強調!「敗将と大違い」【E-1】
これまで日本はリードして終盤を迎えても、高さで勝負してくる相手に苦しむことが多かった。世界一を目ざしていくにあたり、高さ対策は避けては通れないが、今回は“国内組”がE-1選手権というステージで韓国を相手に見せたことで、“欧州組”がベースとなるフルメンバーの戦略にも、より組み込んでいく転機になりうる。
もちろんサッカーはサイズや高さだけでやるものではないが、26人の大会登録がスタンダードになってきているなかで、色々なシチュエーションを想定した時に、終盤のパワープレー対策やセットプレーの守備のプライオリティは高めに設定するべきものでもある。森保監督としても、そのイメージを強める格好の機会になったのではないか。
取材・文●河治良幸
【画像】日本代表の韓国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 最高点は絶品アシストの7番とピンチを救った頼れる守護神
【記事】「凄まじい選手だ」日韓戦を取材していた韓国人記者が驚愕した日本代表戦士は?「韓国は抑えられなかった…」【現地発】
【記事】「敗北後も自賛したホン・ミョンボ、敬意を忘れなかったモリヤス」韓国メディアが両監督の明確な差を強調!「敗将と大違い」【E-1】