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平均187.4センチ。韓国の猛攻を跳ね返し続けた日本の“五枚の壁”。セカンド回収や中盤のプレスを意識した設計も奏功した【E-1】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2025年07月16日

世界一を目ざすなら高さ対策は必須

ボランチで途中出場の宇野は、効果的なプレーで中盤の守備を引き締めた。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 韓国のビルドアップに対しては、宇野が前に出てプレスをかけ、稲垣が後ろに構える関係を作りながら、前線にロングボールを入れられたら、宇野が素早く下がって稲垣とセカンドボールを拾う。

 植田と同時投入されていた宇野は「セカンドボールを拾うところは第一の仕事として、やらないといけない部分でしたけど、相手のちょっと下に落ちる選手にもちょっかいを出してほしいと言われてたので。そっちにも、ちょっかいを出しながら、セカンドを拾うことは意識しました」と語る。

 高さのある選手を最終ラインに並べるだけでなく、セカンドボールや中盤のプレスも意識した設計で相手の狙いを相殺する作戦が、短い準備期間でも機能するのは日本の強みだろう。

 セットプレーの守備では、“五枚の壁”に182センチのジャーメインを含めた6人が、ゴール前で相手の長身FWや上がってくるセンターバックに力強く対応していた。
 
 ジャーメインは「ヘディングの強さも攻守で生きるのは、広島で長い時間プレーさせてもらってる要因の一つなので。そこも自分の良さかなと思います」と語る。85分にはそのジャーメインに代えて、190センチの原大智(京都)がシャドーに入り、最後のパワープレー対策も含めて試合を締めた。

 これまで日本はリードして終盤を迎えても、高さで勝負してくる相手に苦しむことが多かった。世界一を目ざしていくにあたり、高さ対策は避けては通れないが、今回は“国内組”がE-1選手権というステージで韓国を相手に見せたことで、“欧州組”がベースとなるフルメンバーの戦略にも、より組み込んでいく転機になりうる。

 もちろんサッカーはサイズや高さだけでやるものではないが、26人の大会登録がスタンダードになってきているなかで、色々なシチュエーションを想定した時に、終盤のパワープレー対策やセットプレーの守備のプライオリティは高めに設定するべきものでもある。森保監督としても、そのイメージを強める格好の機会になったのではないか。

取材・文●河治良幸

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