試合でまず目を引いたのは、松木の積極的なプレーだった。
レンタル移籍先のギョズテペでは、公式戦34試合に出場して6ゴール・5アシストを記録。本職はセントラルMFだが、トルコではCFやトップ下でも起用され、攻撃的な能力を買われて複数ポジションをこなした。
今回の試合でスティル新監督はまず、この日本人MFを本来のポジションで起用した。
チームに合流して間もない松木としては、アピールが必要な立場にある。地元メディアによると、ドイツのホッフェンハイムやアウクスブルクが獲得に興味を示しているとされるが、イングランド2部に降格したサウサンプトンといえども、レギュラーの座が保証されているわけではない。
セントラルMFと攻撃的MFを兼任したマテウス・フェルナンデスやジョー・アリボは移籍濃厚とされているものの、このイーストリー戦では昨季主力のフリン・ダウンズに加え、控え組のウィル・スモールボーン、レンタルバックのシェイ・チャールズを同位置で起用された。松木としては、このポジション争いにどう食い込むかが大きなポイントになる。
その意識がプレーにも表れていた。松木は積極的な姿勢で試合開始直後からアグレッシブに動き、後半開始早々には中盤から前線までスプリントして縦パスを引き出そうとする。また、チームがボールを保持している際には、首を左右に振って状況を確認し、ボールを受けると素早くさばいて攻撃のリズムを作った。
声を荒げて味方を鼓舞する場面も
ゴールチャンスも3度あった。76分にはクロスに反応してペナルティエリア内に飛び込み、フリーでシュート。その直後にも再びクロスに反応してファーサイドに飛び込んだが、トラップが大きくなり、シュートは相手にブロックされた。
さらにアディショナルタイムにも、ペナルティエリア付近からシュートを放ったが、相手に当たってコースが変わり、ネットを揺らすことはできなかった。この3度目のチャンスを逃した場面では、悔しさのあまり両腕を大きく広げて叫んだ。本人としても好機が多かっただけに、ここで1点を決めてアピールしたいという気持ちが強かったのだろう。
それでもセントラルMFとしての役割はきっちりと果たした。逆転ゴールの起点にもなり、2−1の勝利に貢献した。
その他の場面でも、気迫が伝わってくるシーンがあった。チームがテンポ良くパスをつないでいた場面で、左ウイングのジェイ・ロビンソンが集中力を欠いてボールを後逸した。すると松木は声を荒げて鼓舞。他にも、ジェスチャーで味方にパスコースを指示するなど、随所に積極性が見られた。
そんな松木に対し、地元メディアも好印象を抱いたようだ。記者席で筆者の隣に座っていた地元メディアの記者は「松木は非常に落ち着いていた。技術は確かで、展開力もある。良いデビューだったと思う」と高評価。一方で「3度あった得点チャンスのうち、1本は決めておきたかった。1本目はフリーでのシュートだったし、2本目はトラップが大きくなった。どちらも絶好機だった」と注文もつけた。
もちろん今回の試合は、イングランド5部クラブとのトレーニングマッチに過ぎない。とはいえ、松木は随所に良いプレーを見せ、積極的にアピールした。
定位置取りに向けて上々のスタートを切ったと、そう評価できる初陣であった。
取材・文●田嶋コウスケ
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さらにアディショナルタイムにも、ペナルティエリア付近からシュートを放ったが、相手に当たってコースが変わり、ネットを揺らすことはできなかった。この3度目のチャンスを逃した場面では、悔しさのあまり両腕を大きく広げて叫んだ。本人としても好機が多かっただけに、ここで1点を決めてアピールしたいという気持ちが強かったのだろう。
それでもセントラルMFとしての役割はきっちりと果たした。逆転ゴールの起点にもなり、2−1の勝利に貢献した。
その他の場面でも、気迫が伝わってくるシーンがあった。チームがテンポ良くパスをつないでいた場面で、左ウイングのジェイ・ロビンソンが集中力を欠いてボールを後逸した。すると松木は声を荒げて鼓舞。他にも、ジェスチャーで味方にパスコースを指示するなど、随所に積極性が見られた。
そんな松木に対し、地元メディアも好印象を抱いたようだ。記者席で筆者の隣に座っていた地元メディアの記者は「松木は非常に落ち着いていた。技術は確かで、展開力もある。良いデビューだったと思う」と高評価。一方で「3度あった得点チャンスのうち、1本は決めておきたかった。1本目はフリーでのシュートだったし、2本目はトラップが大きくなった。どちらも絶好機だった」と注文もつけた。
もちろん今回の試合は、イングランド5部クラブとのトレーニングマッチに過ぎない。とはいえ、松木は随所に良いプレーを見せ、積極的にアピールした。
定位置取りに向けて上々のスタートを切ったと、そう評価できる初陣であった。
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