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新体制発足から3か月…苦しみながらも埼玉予選を制した昌平が見据える“インハイ連覇へのカギ”。「チャレンジ&カバーができてきた」【総体予選】

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野 正

2025年06月15日

歓喜のポーズよりも先にピッチに倒れ込んだ

新監督の下で日進月歩の進化を続ける昌平。2年連続の“夏制覇”を目ざす。写真:河野正

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 後半、大きなピンチに見舞われたのは1度だけだが、これは相当肝を冷やしたことだろう。25分、途中出場のFW山田清羅(3年)の右クロスを杉山が右足でクリーンヒット。入った、と思われたがGK小野寺が驚異的な反応で弾き飛ばした。

 好守を連発して勝利を引き寄せた小野寺はこの場面を振り返り、「シュートコースは全然見えませんでしたが、ゾーンに入ったと言うのか、ボールが止まって見えたんです」と自分でも信じられない様子だ。

 初優勝した昨夏のインターハイではスタンドで応援団長を務めた。「うちは失点すると臆病になるので、守備陣には平常心でいるよう声を掛けているんです」。確かに野太い声のコーチングが印象的。これも応援団長として声を張り上げたからだろう。「去年はスタンドで優勝を見届けたので、今年はピッチの上で連覇を味わいたい」と175センチの守護神は、真夏の祭典に思いをはせた。

 追加タイムの3分に差し掛かる。右SB鈴木煌平(3年)の右ロングスローから、CB田谷巧翔(3)が放ったシュートはバーを大きく越え、十数秒後にタイムアップの笛が鳴った。
 
 その瞬間、昌平の複数の選手は歓喜のポーズよりも先にピッチに倒れ込んだ。精も根も尽き果てた激闘を繰り広げたからだ。

 攻撃面については反省の弁ばかりが口を突いた芦田監督だが、初戦から3戦連続無失点で優勝した守備陣の労をねぎらった。「GKを中心によくやってくれました」と褒めると、「やはりプレミアリーグの利点が大きい。いろいろなチームと戦う中で、チャレンジ&カバーができてきた。セットプレーでもやられない雰囲気があるのは、プレミアのおかげだと思います」と述べた。

 市立長野高の教諭を辞し、この4月から埼玉の才能の宝庫を指導。3か月で初優勝を飾り、「ホッとしています」とひと息つくと「インターハイまでにもう1度、自分たちらしさを取り戻したい」とこの日の課題を消化して本番に臨む覚悟を示した。

取材・文●河野 正
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