新体制発足から3か月…苦しみながらも埼玉予選を制した昌平が見据える“インハイ連覇へのカギ”。「チャレンジ&カバーができてきた」【総体予選】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2025年06月15日
西武台の守備が個でも、組織でも優れていた。それでも…
全国高校総体(インターハイ)埼玉県予選は6月15日、NACK5スタジアムで昌平-西武台による2年連続2度目の同一カード決勝が行なわれ、昌平が1-0で競り勝ち2年連続6度目の優勝を遂げた。昌平はこれで決勝に駆け上がった6回とも頂点に立った。本大会(7月26日~8月2日・福島県)では2連覇を目ざす。
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昨年の決勝は5-1で大勝した昌平だが、今回は80分を通じて大苦戦。そろってJリーグクラブの練習に参加し、攻撃の中軸を担う右の山口豪太、左の長璃喜(ともに3年)の2列目がドリブルやパス交換などで西武台の守備陣を混乱させ、切り裂く場面は前後半を通じてほとんど見られなかった。
1トップの齋藤結斗(3年)に効果的なくさびのパスを打ち込めず、チェンジサイドのパスではミスを重ねた。旺盛な攻撃参加から矢のような最終パスを配給する右SB安藤愛斗(3年)だが、鋭いクロスを初めて上げたのが後半5分だった。
それだけ西武台の守備が個でも、組織でも優れていたのだ。太田和希(3年)ら前線の3人が精力的に重圧を掛け、中盤の選手は広瀬陸(3年)をリーダー格に自陣に進入してくる相手を激しくつぶし、こぼれ球の回収で先んじた。主将の高倉大翔(3年)がまとめる守備ラインのチャレンジ&カバーも秀逸。
今春就任した芦田徹監督は、「仕組みや組み合わせなど戦術的なことではなく、相手のほうが戦う部分で勝っていた。誰が見てもそう思うでしょう。11対11(の戦い)で劣り、1対1でも負けていた」と顧みた。リズミカルに、スピーディーに相手を追い込む本来の攻めができなかった要因を短い言葉でまとめた。
前半のシュートは2本。25分に山口が安藤の右からのアーリークロスを頭で合わせ、35分は山口が右からサイドチェンジし、長がこぼれ球を狙った。いずれも惜しい一撃ながらゴールを割れなかった。
失点と背中合わせのピンチは前半に4度あった。16分の広瀬の一撃はDFがブロックで防御し、26分のMF杉山幸一郎(3年)の強シュートはGK小野寺太郎(3年)がパンチングではね返す。29分には右クロスから杉山に決定打を放たれたが、シュートミスに助けられる。追加タイムに逆襲・速攻から絶体絶命の場面になったが、小野寺が太田との1対1を好守で阻止したのだった。
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昨年の決勝は5-1で大勝した昌平だが、今回は80分を通じて大苦戦。そろってJリーグクラブの練習に参加し、攻撃の中軸を担う右の山口豪太、左の長璃喜(ともに3年)の2列目がドリブルやパス交換などで西武台の守備陣を混乱させ、切り裂く場面は前後半を通じてほとんど見られなかった。
1トップの齋藤結斗(3年)に効果的なくさびのパスを打ち込めず、チェンジサイドのパスではミスを重ねた。旺盛な攻撃参加から矢のような最終パスを配給する右SB安藤愛斗(3年)だが、鋭いクロスを初めて上げたのが後半5分だった。
それだけ西武台の守備が個でも、組織でも優れていたのだ。太田和希(3年)ら前線の3人が精力的に重圧を掛け、中盤の選手は広瀬陸(3年)をリーダー格に自陣に進入してくる相手を激しくつぶし、こぼれ球の回収で先んじた。主将の高倉大翔(3年)がまとめる守備ラインのチャレンジ&カバーも秀逸。
今春就任した芦田徹監督は、「仕組みや組み合わせなど戦術的なことではなく、相手のほうが戦う部分で勝っていた。誰が見てもそう思うでしょう。11対11(の戦い)で劣り、1対1でも負けていた」と顧みた。リズミカルに、スピーディーに相手を追い込む本来の攻めができなかった要因を短い言葉でまとめた。
前半のシュートは2本。25分に山口が安藤の右からのアーリークロスを頭で合わせ、35分は山口が右からサイドチェンジし、長がこぼれ球を狙った。いずれも惜しい一撃ながらゴールを割れなかった。
失点と背中合わせのピンチは前半に4度あった。16分の広瀬の一撃はDFがブロックで防御し、26分のMF杉山幸一郎(3年)の強シュートはGK小野寺太郎(3年)がパンチングではね返す。29分には右クロスから杉山に決定打を放たれたが、シュートミスに助けられる。追加タイムに逆襲・速攻から絶体絶命の場面になったが、小野寺が太田との1対1を好守で阻止したのだった。
後半の立ち上がりも昌平にとっては我慢の時間帯。4分と10分、FW滝澤智貴(3年)に中距離弾などを打たれた。
そんな流れで推移していた13分、山口が千金に値する決勝弾を蹴り込んだ。右でボールを預かると、ペナルティーエリアの角まで運んで左足シュート。ゴール左上に突き刺さった。
中学生から年代別日本代表に選出されてきた左利きの背番号10は、「ファーサイドを狙って思い切り振り抜きました」と滴る汗を拭いながら説明し、「ハーフタイムに監督からも、自分が決めないといけないと言われたんです。準決勝では2点目を入れたし今日は決勝点。いい大会になりました」と日焼けした顔をほころばせた。
昌平はこの2分後、トップ下の飯島碧大(2年)が山口とパス交換した後、左の齋藤にパス。強烈なシュートをお見舞いしたが、DFにブロックされ追加点の好機を逃した。
そんな流れで推移していた13分、山口が千金に値する決勝弾を蹴り込んだ。右でボールを預かると、ペナルティーエリアの角まで運んで左足シュート。ゴール左上に突き刺さった。
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