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セリエA1年目で絶対的守護神として――鈴木彩艶はどれほどの偉業を成し遂げたのか。ビッグクラブ移籍は?この先の“最適解”も徹底考察

カテゴリ:海外日本人

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025年05月27日

パルマで再び残留を争うか、イタリアで一段階上を目指すか、それとも…

日本代表でも正GKとして君臨。新シーズンはW杯イヤーだけに身の振り方により注目が集まる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 過去、セリエAで日本人選手が1年目からこれほどの影響力を及ぼした例は決して多くない。

 最も顕著な例は、やはり中田英寿だろう。ユベントスとの開幕戦での2得点をはじめ、ペルージャで二桁得点を挙げての活躍は、いまだ歴代最高の出来に変わらない。

 長友佑都の1年目も見事だった。チェゼーナでの活躍からシーズン途中に完全移籍し、さらに名門インテルにステップアップ。日本人選手のセリエAにおける出世物語としてトップクラスだ。

 鈴木同様にシント=トロイデンから移籍した冨安健洋も、イタリアでの1年目にボローニャで活躍。リーグ有数の新戦力と称賛され、DFとして過去最高級の評価で後にアーセナルへ移籍した。

 鈴木の活躍が彼らに匹敵すると言ったら、大袈裟だろうか。それは見方によるだろう。確かなのは、比較されるに相応しいほどの出来だったということだ。前述のマクトミネイのFKを止めた場面の動画投稿で、あるナポリファンは「オレたちとの試合でスズキはフェラーリになる」と嘆いた。イタリアらしい誇張表現だが、鈴木にそれだけのポテンシャルがあることは疑いない。

 だからこそ、鈴木はずっと移籍の可能性が噂されている。
 
 残留を果たしたパルマは手放したくないだろう。セリエAで戦える守護神と証明され、若さと伸びしろから将来的な市場価値は天井知らず。まだ売り時ではないと考えているはずだ。

 だが、これまでもすでに強豪から注目されてきたのは周知の事実。直近でもチェルシーの関心が伝えられた。とはいえ、ビッグクラブへの飛躍が諸刃の剣なのは否めない。インテルでの1年間で大活躍したアンドレ・オナナさえ、イングランドで苦しんでいる。

 ヴァニャ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜としてトリノが注目しているとの報道もあった。国内でのワンランクアップは、より現実的な路線と言えるだろう。ただ、鈴木が“その先”も見据えるなら、欧州の舞台に立たないクラブに移籍するより、パルマでさらに経験を積む方が堅実かもしれない。

 夏はパルマに残り、状況次第で来季途中に移籍する方法もある。長友は1年目、中田は2年目のシーズン途中に、それぞれビッグクラブにステップアップした。ただ、鈴木は彼らと違ってGKだ。シーズン中の移籍はリスクもさらに高まる。

 来季はワールドカップに繋がるシーズンだ。身の振り方は極めて重要となる。冨安はボローニャで2シーズンを戦い抜き、評価を固めてアーセナルにステップアップした。来季のセリエA、そしてワールドカップで活躍すれば、鈴木にも同様のチャンスがあるだろう。

 パルマで再び残留を争うか、イタリアで一段階上を目指すか、それとも欧州の強豪への飛躍を狙うのか。セリエA初の日本人GKとなった22歳の選択が、新たな歴史へと続く道になることを願うばかりだ。

文●中村大晃

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