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【名古屋】残留への救世主となるか? 上々デビューの扇原が覚悟の移籍に「思ったことはどんどん言いたい」

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年07月10日

「まずこういう状況から逃げないことが大事」

14年にはC大阪で降格を経験。だからこそ伝えられることがある。(C)SOCCER DIGEST

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 扇原は14年に残留争い、そして降格を経験している。

 当時、扇原を含めフォルラン、柿谷、山口ら豊富なタレントを擁していたC大阪は開幕前、優勝候補にも挙げられていたが、なかなか歯車が噛み合わない。結局シーズンを通じて修正をできないまま低空を飛行を続け、まさかのJ2降格を味わった。非情な決定が下った鹿島とのゲーム後にはなにが起こったのか理解できないと言わんばかりの呆然とした表情をする扇原の姿があった。
 
 もうあんな想いをするのは嫌だ――。
 
 だからこそ必要なことは新加入選手だからといって遠慮するのではなく、周囲に伝えていきたいと話す。
 
「まず選手が気持ちというか、こういう状況から逃げないことが大事です。ああしとけば良かったとか後悔の気持ちを一切なくして、選手全員ができることに立ち向かわなければいけない。僕は途中から入りましたが、関係なく思ったことは言っていきたいですし、こういう時こそ選手が前を向いて戦わなければいけません」
 
 残留へ向かうために、まずやらなくてはいけないのはリーグワースト2位の失点数を記録するディフェンス面の修正だろう。この点は実戦を通じて、扇原は次のように課題を語る。
 
「ブロックを作ってからというのはチームの決まり事としてやっていたんですが、ブロックを作っているだけでなかなか(奪いに行く)スイッチが入らなかったり、ズルズル下がってしまったり、気付けばペナルティエリアの前まで来てしまうことが多かったです。なので、頑張ってラインを上げてコンパクトに保たないと、今日みたいに相手に自由にボールを動かされてしまう。
 
 どこで取りに行くのかというのは僕から声を出してやっていきたいですし、ブロックを作っているだけだとボールは取れないので、どこかで自分たちから積極的に仕掛けることをしていきたい。ボールに行かないと失点につながってしまう。巧いチームだと、どんどん裏を狙ってくるので、選手個々でもっとボールに行く意識を高めたいです」
 
 自分がチームを牽引していく、という強い自覚が言葉の端々に感じられる。心の拠り所だったC大阪を離れ、さらなる成長のために挑んだ外の世界ではどんな試練が待っているのか――。

 チームが残留争いに巻き込まれるなかで、扇原の新たな冒険は始まったばかりだ。窮地に陥る名古屋の救世主となれるのか、注目して追っていきたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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