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「とにかくサッカーが縦に速い」AZ毎熊晟矢が充実の欧州1年目で体感した“オランダとJリーグの違い”を明かす。「だからこそ、1対1は絶対に負けてはいけない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年05月24日

「来てすぐにオランダがすごく良い国だなというのが分かりました」

ELでもフル稼働した毎熊。AZは惜しくもベスト16で優勝したスパーズに屈した。(C)Getty Images

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 AZに加入早々、主軸としての地位を確立した毎熊にとって、オランダリーグのサッカーに順応できた要因を尋ねると「来てすぐにオランダという国がすごく良い国だなというのが分かりました」と語った。

「生活もそう。人がみんな優しい。『日本人と比べると海外の人はちょっと冷たい』というイメージがあると思うんですが、そんなことはまったくなく、みんな優しかったです。周りに恵まれていたというのもありますけれど、オランダが良い国だったので特に何も不自由することなく過ごせました。もちろん、日本のほうが便利な部分はありますけれど、まったくストレスになることがなかった。それが大きかったです」

 もうひとつ、スムーズにチームに溶け込めた要因として、毎熊は“チームメイトをよく知ること”を挙げた。

「サッカーの面では、僕は人をよく見るようにしています。一人ひとりの特徴を僕は見るようにしているので、そういった部分がうまく順応できた要因なのかなと思います。味方の選手の特徴とかは、足下で欲しがる選手には早くボールを付けるように出す。そうしたら自分にも早く返ってくる。そうやって特徴を理解して味方を活かせば、その選手も嬉しいじゃないですか。そうすることによって信頼を得られると思います。そこは海外だけでなく日本からやってきたことです」

 ヘーレンフェーン戦、ウインガーとして毎熊と右サイドでコンビを組んだのは、21歳の俊足アタッカー、アーネスト・ポクだった。観察したことによって、毎熊は彼をいかに活かそうとしていたのか。

「彼は特にスピードに特徴のある選手なので、彼のスピードを活かせるようにということを意識してました。ボールが入った瞬間に相手が寄せ切ってしまうと彼も困ると思うので、彼にボールが入る時にうまく相手との距離を作るようにすごく考えながらプレーしました」

「オランダとJリーグのサッカーには違いがある」とコメントした毎熊に具体的な違いを説明してもらった。

「とにかくオランダのサッカーは縦に速い。日本は落ち着かせるところは落ち着かせますし、より組織的なので、単純に突破できない。また守備の仕方が違います。日本はゾーンで守るので、単純にスペースに走るだけでは破れないけれど、逆にオランダは人に付いていくので、そのぶんスペースが生まれる。速い選手がスペースに入ることで、お互いにチャンスを作ることができるので、行ったり来たりするサッカーが多くなります。日本はより組織的なので、ボールを動かしながら崩しに行くチームのほうが多いです」
 
 攻守にスペースが生まれやすいなか、攻めではオープンスペースを突く、守りでは背後のスペースをケアする動きができているのでは?

「そうですね。強度はオランダのほうが圧倒的に高いと思います。逆に人に付いていくのでスペースがあることから、1対1の部分は絶対に負けてはいけないというのもあります。そこが自分の成長にも繋がると思ってます」

 マールテン・マルテンス監督は不振から脱した時期の毎熊について「日本とはまったく異なる環境で初めてプレーしている。それを乗り越えて成長している毎熊は素晴らしい」と褒めたことがあった。そんな指揮官からの信頼を、毎熊も感じているはずだ。

「あんまり多く語る監督ではないので、たくさん喋ったわけではないですけれど、監督の考えていることはだいたい、理解しています。怪我はありましたけれど、1年を通して使っていただいたので、信頼関係はあると思います」
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