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関東大学1部で“異変”。優勝候補の流経大がまさかの未勝利。1年生FWの山野春太は現状打破の起爆剤になれるか

カテゴリ:大学

小室功

2025年05月20日

5月24日、慶應義塾大とのアウェー戦に挑む

先発で起用された山野が期待に応える先制弾。「冷静に流し込むだけでした」。写真:小室功

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 交代するまでの60分間、攻撃面だけではなく、前線での守備に奔走する姿も見られた。山野は現状打破の起爆剤たるパフォーマンスを存分に披露したといってもいいだろう。

「今日は1年生の山野が先制し、2年生の中川(育)が追加点を決めてくれました。この2点のリードを活かして勝って終われたら、チーム浮上のきっかけになったと思います。勝ちきれず残念でしたが、彼ら1・2年生の活躍は間違いなく明るい材料です。これから好転していくうえで、大きなきっかけのひとつ手前くらいになったのではないかと感じますね」(中野監督)

 攻撃の軸である4年生の川畑優翔が怪我のために長期離脱を余儀なくされ、そのほかにも主力組に負傷者が相次いだことは誤算だった。だが、指揮官はどっしりと構える。
 
「チームが苦しい時、なかなか思うようにいかない時、そこをどう乗り越えていくか。それが成長なので、悲観していません。自分たちがやるべきことは整理されていますし、全体的な内容を見れば下を向くような状況でもない。シーズン序盤での躓きは取り返すチャンスが十分にありますからね。前期の残り4試合のなかで、しっかり勝点を積み上げていきたいです」(中野監督)

 キャプテンの渋谷諒太が試合後、スタンドで熱い応援を繰り広げたチームメイトに向かって言葉を絞り出すように感謝の気持ちを伝え、巻き返しを誓った。今季初白星を目ざす流経大は、5月24日、4年ぶりにリーグ1部に返り咲いた慶應義塾大とのアウェー戦に挑む。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

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