至近距離の強烈なシュートをストップ
デンソーカップチャレンジサッカー静岡大会。U-20全日本学生選抜のゴールマウスの前に立った190センチの大型GKデューフ・エマニエル凛太朗(流通経済大)は、持ち前のセービングセンスを初戦から発揮した。
「去年のデンチャレ初戦の関西選抜戦で、自分のミスで失点をしてしまった。チームは勝てたけど、僕の中でモヤモヤしていたので、今年は絶対に完封したいと思っていました」
昨年の苦い経験から集中力を研ぎすまして試合に挑んだ。的確なコーチングと積極的なビルドアップの参加で存在感を示すと、60分にはプレーオフ選抜のFW中山桂吾の至近距離の強烈なシュートを完全に読み切り、横っ飛びでビッグセーブ。勝利こそ得られなかったが無失点で抑えた。
デューフにとって2025年は2つの大きな刺激からスタートした。1つは母校である流通経済大柏が3年ぶりに出場した高校選手権で準優勝を果たしたことだった。
「決勝まで行って、前橋育英に負けたけど素晴らしい決勝を戦った後輩たちを見て、誇らしいと思う反面、悔しさもありました」
デューフは2年生の時に選手権に出場したが、先発した初戦の近大和歌山戦でPK戦の末に敗れた。3年生の時は千葉県予選の準々決勝で中央学院に敗退し、全国に出られなかった。この時の1年生が今回の快進撃の主役となった。
「僕らの代も日本一を目ざせる力を持っていた。でも、チャンスをモノにできるかできないかで、ここまでの差が広がるというか、明暗が分かれることを改めて痛感しました。自分が夢を見てきたけど、叶わなかった舞台に自分が知っている後輩たちがいる。準決勝は国立競技場に応援に行きましたが、ものすごく多くの観客がいて、全校応援で本当に雰囲気が凄かった。本音なんですけど、めちゃくちゃ嬉しかったし、誇りに思った。でも同じくらい羨ましくて、悔しかった」
今年はそのメンバーの多くが新1年生として再び後輩となる。刺激とライバル心を持ちながら、先輩としての意地を見せなければいけないという気持ちが生まれた。
「去年のデンチャレ初戦の関西選抜戦で、自分のミスで失点をしてしまった。チームは勝てたけど、僕の中でモヤモヤしていたので、今年は絶対に完封したいと思っていました」
昨年の苦い経験から集中力を研ぎすまして試合に挑んだ。的確なコーチングと積極的なビルドアップの参加で存在感を示すと、60分にはプレーオフ選抜のFW中山桂吾の至近距離の強烈なシュートを完全に読み切り、横っ飛びでビッグセーブ。勝利こそ得られなかったが無失点で抑えた。
デューフにとって2025年は2つの大きな刺激からスタートした。1つは母校である流通経済大柏が3年ぶりに出場した高校選手権で準優勝を果たしたことだった。
「決勝まで行って、前橋育英に負けたけど素晴らしい決勝を戦った後輩たちを見て、誇らしいと思う反面、悔しさもありました」
デューフは2年生の時に選手権に出場したが、先発した初戦の近大和歌山戦でPK戦の末に敗れた。3年生の時は千葉県予選の準々決勝で中央学院に敗退し、全国に出られなかった。この時の1年生が今回の快進撃の主役となった。
「僕らの代も日本一を目ざせる力を持っていた。でも、チャンスをモノにできるかできないかで、ここまでの差が広がるというか、明暗が分かれることを改めて痛感しました。自分が夢を見てきたけど、叶わなかった舞台に自分が知っている後輩たちがいる。準決勝は国立競技場に応援に行きましたが、ものすごく多くの観客がいて、全校応援で本当に雰囲気が凄かった。本音なんですけど、めちゃくちゃ嬉しかったし、誇りに思った。でも同じくらい羨ましくて、悔しかった」
今年はそのメンバーの多くが新1年生として再び後輩となる。刺激とライバル心を持ちながら、先輩としての意地を見せなければいけないという気持ちが生まれた。
そしてもう1つは、1月下旬から2月にかけて参加した湘南ベルマーレの練習だ。湘南といえば現在、J1リーグで破竹の開幕3連勝を飾って首位を走っている。デューフが参加した時はシーズン前だったが、すでにその予兆は感じていたようだ。
「みんながすごく活発にコミュニケーションを取っていて、みんな前向きで、斜に構えているような選手がいなかった。ピッチ上では全員の立場が一緒で、競争もものすごく激しくて、端から見ても『良いチームだな』と思いました。勝つチームの雰囲気でした」
さらに衝撃的だったのは、今年から10番を付けるエースストライカーの鈴木章斗のシュートスキルだった。
「章斗さんとはよくシュート練習をさせてもらったのですが、彼の手の上で踊らされているというか、僕が駆け引きを仕掛けても、最後の最後まで『見られている』んです。最後まで見られるので、僕の逆や、あえて狙っているコースに打ってくる。僕が主導権を握ろうとしても、逆に完全に握られて、強烈で正確なシュートが飛んでくるんです」
鈴木章は第2節のセレッソ大阪戦で2ゴール、続く浦和レッズ戦でも決勝弾を叩き込むなど、圧倒的な力を見せている。
「この活躍は当然だと思う。僕の中で章斗さんのシュートを止められるような選手になりたいという、新たな目標が生まれました」
【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
「みんながすごく活発にコミュニケーションを取っていて、みんな前向きで、斜に構えているような選手がいなかった。ピッチ上では全員の立場が一緒で、競争もものすごく激しくて、端から見ても『良いチームだな』と思いました。勝つチームの雰囲気でした」
さらに衝撃的だったのは、今年から10番を付けるエースストライカーの鈴木章斗のシュートスキルだった。
「章斗さんとはよくシュート練習をさせてもらったのですが、彼の手の上で踊らされているというか、僕が駆け引きを仕掛けても、最後の最後まで『見られている』んです。最後まで見られるので、僕の逆や、あえて狙っているコースに打ってくる。僕が主導権を握ろうとしても、逆に完全に握られて、強烈で正確なシュートが飛んでくるんです」
鈴木章は第2節のセレッソ大阪戦で2ゴール、続く浦和レッズ戦でも決勝弾を叩き込むなど、圧倒的な力を見せている。
「この活躍は当然だと思う。僕の中で章斗さんのシュートを止められるような選手になりたいという、新たな目標が生まれました」
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