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「ビッグプレーヤーでも最初から出られない」三竿健斗も熾烈な争いを歓迎。鹿島6連勝の原動力となっているボランチ陣の充実ぶり

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年05月12日

「お互いが刺激し合って、良い競争ができている」

鹿島が怒涛の6連勝。首位を快走する。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 これだけ多彩な組み合わせでボランチを起用できる状況は、昨季の鹿島には見られなかったもの。ランコ・ポポヴィッチ監督が率いていた1年前は知念と佐野海舟(現マインツ)がボランチに固定されていて、彼らがフル稼働していた。

 その結果、知念はJリーグベストイレブンに輝くことができたが、佐野がドイツへ赴いた7月以降は中盤の強度が一気に低下。柴崎や三竿のコンディションも上がらず、舩橋もほぼ構想外に近い扱いを受けていて、選手層の薄さが顕著だったのだ。

 けれども、最近は舩橋が目覚ましい成長を遂げ、柴崎や三竿をしのぐほどの存在感を示しつつある。「柴崎でさえコンスタントに出られない」という厳しい競争が生まれたことを、三竿も前向きに捉えている。

「すごくレベルの高い競争ができているし、良い状態の選手がチョイスされるので、もう一瞬たりとも気が抜けない。練習から常にトップパフォーマンスを出さないと簡単には出れない状況ですし、ビッグプレーヤーでも最初から出られないこともある。お互いが刺激し合って、良い競争ができていると思います」と背番号6は語気を強める。
 
 川崎戦の勝利に直結する大仕事を見せた舩橋は「前進するところが自分の良さ。そこを積極的に出すようにオニさんからも言われています。『失敗してもいいからチャレンジしろ』と練習中から要求されるので、意識してやっています。毎試合、誰が出るか分からないという緊張感がこの結果につながっていると感じます」と語っていた。

 クラブとしても、柳沢敦コーチ、小笠原満男アカデミー・テクニカルアドバイザーらが育てた“秘蔵っ子”が躍動しているのは、大いに意味のあること。「満男さんには『満足するな』と言われると思います」と背番号20は話したが、常に全員が高みを目ざし、お互いに要求し合うような環境こそが、常勝軍団の伝統なのだ。

 それを短期間で選手たちに植え付けた鬼木監督の功績は大きい。まだ楽観は許されないが、彼らは今、確実に良い方向へ進んでいると見ていいだろう。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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