• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ビッグプレーヤーでも最初から出られない」三竿健斗も熾烈な争いを歓迎。鹿島6連勝の原動力となっているボランチ陣の充実ぶり

「ビッグプレーヤーでも最初から出られない」三竿健斗も熾烈な争いを歓迎。鹿島6連勝の原動力となっているボランチ陣の充実ぶり

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年05月12日

柴崎、知念、三竿、舩橋がいずれも3試合で先発

目覚ましい進化を遂げている舩橋。川崎戦では自身のJ初ゴールとなる同点弾を挙げた。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 4月20日のファジアーノ岡山戦を皮切りに、名古屋グランパス、横浜FC、FC町田ゼルビア、アビスパ福岡にも勝利して5連勝し、首位をガッチリ固めつつあった鹿島アントラーズ。その地位をより確実にするために、5月11日の川崎フロンターレ戦に臨んだ。

 川崎はご存じの通り、ACLエリートで準優勝という結果を残したばかり。現地5月3日に行なわれたアル・アハリとのファイナルを終えて帰国し、新たな一歩を踏み出そうとしていた。

 日本代表DFの高井幸大も「リバウンドメンタリティの重要性」を強調していたが、リスタートとなる鹿島戦で白星を掴み、勢いに乗りたかったはずだ。しかも、昨季までの指揮官・鬼木達監督が率いる鹿島との“初対戦”ということで、川崎の選手たちの闘争心はヒートアップしたに違いない。

 つまり、鹿島にとっては難敵以外の何物でもなかった。

 案の定、序盤にセットプレーから失点する厳しいスタートを強いられた。その後もボールを保持しながらパスミスを拾われ、カウンターを食らう形が続き、前半だけでCKを11本も与えてしまう。

「前半はコンパクトさに欠けて、守備の部分であまり球際の局面を作り出せなかったのと、相手の攻め残りの管理っていうところで、攻めた後のセカンド(ボール)を拾われて、そこからスピードのある選手に持っていかれて、どんどん展開がオープンになっていった印象です」と、ボランチで先発した三竿健斗は冷静に分析した。
 
 それでも粘った末に、前半アディショナルタイムに売り出し中の22歳ボランチ舩橋佑の見事なシュートがネットを突き刺し、1-1に追いつくことに成功。「最後のあのゴールが入ったのが大きかった」と、三竿も舩橋の一撃を称賛していた。

 その三竿が後半に下がって知念慶が出場。鬼木監督としては中盤の守備強度を引き上げ、ボール奪取の回数を増やし、主導権を握る形に持ち込みたかったのだろう。それが奏功し、65分に待望の2点目が生まれる。右サイドのチャヴリッチから知念を経由し、鈴木優磨が相手の背後に大きく展開。そこに飛び出したのが交代出場したばかりの田川享介だった。背番号11が左足を振り抜き、ゴール左に流し込む。これが決勝弾となり、鹿島は6連勝を達成。勝点を34に伸ばした。

 この6試合を改めて振り返ると、鬼木監督は毎試合のようにボランチの組み合わせを変えている。岡山戦と続く名古屋戦は柴崎岳・知念のコンビが先発し、大型連休の過密日程も踏まえながら、横浜FC戦では三竿・舩橋にスイッチ。次の町田戦でも三竿を連続スタメンに抜擢し、柴崎とコンビを組ませる。さらに福岡戦は経験豊富な2人を休ませるべく知念・舩橋のコンビで行き、川崎戦は舩橋・三竿だった。

 つまり、柴崎、知念、三竿、舩橋がいずれも3試合で先発。「疲労や相手との噛み合わせ踏まえつつ、持てる戦力をうまく回しながら勝ち切る」という指揮官の思惑が結果に結びついた格好だ。この期間は樋口雄太が負傷欠場していたため、ローテーションに入っていないが、彼も福岡戦と川崎戦には後半途中からピッチに立っており、5月17日の清水エスパルス戦以降はスタメン候補に入ってくるだろう。

【画像】国立競技場を真っ赤に染め上げ、大声援で後押しした鹿島アントラーズサポーターを特集!(Part1)
【関連記事】
「このパスの質は凄い」鹿島が逆転! 鈴木優磨のスルーパスを元日本代表MFが称賛。途中出場の田川亨介が仕留める
6戦ぶり先発復帰も、担架で運ばれ途中交代。鹿島レオ・セアラの“決断”「チームの力になれる人に託した」
2年前はスタンド観戦だったが…鹿島の生え抜きMF舩橋佑が国立で決めた「感慨深い」J1初ゴール
【画像】国立競技場を真っ赤に染め上げ、大声援で後押しした鹿島アントラーズサポーターを特集!(Part1)
【画像】国立競技場を真っ赤に染め上げ、大声援で後押しした鹿島アントラーズサポーターを特集!(Part2)

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年6月号
    5月10日発売
    KASHIWA REYSOL
    柏レイソル大解剖
    魅惑的な「リカルド戦術」の正体
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月5日号
    5月15日発売
    識者を唸らせたのは誰だ!?
    ②024-2025シーズンの
    BEST PLAYER
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ