「この試合を絶対に忘れずに進むことが大事」(嶋田)
試合には負けた。だが、巻はこのゲームの重要性をこう説明する。
「本来はもっと11人でやりたかったなあと。これだけの雰囲気だったので、それが正直なとところです。でもなによりもホームに戻ってこられたというのが大きいことで、帰れる場所があるというのは本当にありがたいことです」
いまだ熊本では避難所での生活を強いられている方がいる。この日、偶然にスタジアムから乗ったタクシーの運転手の方は、益城町に住んでおり、家は倒壊したのだという。地震が起こった際には家の炬燵で寝ており、天井の崩落を炬燵が守ってくれ、命からがらに逃げ出したという。そして今も避難所で生活を続けているというのだ。
帰れる場所があることのありがたさ――それは選手、サポーター、そして多くの人が実感していることなのだろう。
だからこそ復興のシンボルとなる熊本がホームのうまかな・よかなスタジアムに戻ってこられた意味は大きい。
「この試合を絶対に忘れずに進むことが大事」
ユース出身の有望株・嶋田は強調する。
震災の影響でリーグ戦から一時離れたことで、熊本は今後タイトなスケジュールを乗り越えていかなくてはいけない。次節は中2日、7月6日(水)にアウェーで山形と対戦する。
「僕らは勝点を重ねていって、このスタジアムをちょっとずつ真っ赤に染めていって、ぐるっと一周真っ赤なスタジアムにしていきたい。それが僕らとしての復興なのかなと」(巻)
「皆さんの声援は本当にありがたいですし、熊本では絶対に勝ちたいので、負けるのは今日だけで今後は勝点3を掴んでいきたいです」(岡本)
熊本の戦いは始まったばかりだ。今後も苦境に何度も立たされるだろう。でも、その背中を押す多くのサポーターたちがいる。その心強さはホーム復帰戦で証明された。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト)
「本来はもっと11人でやりたかったなあと。これだけの雰囲気だったので、それが正直なとところです。でもなによりもホームに戻ってこられたというのが大きいことで、帰れる場所があるというのは本当にありがたいことです」
いまだ熊本では避難所での生活を強いられている方がいる。この日、偶然にスタジアムから乗ったタクシーの運転手の方は、益城町に住んでおり、家は倒壊したのだという。地震が起こった際には家の炬燵で寝ており、天井の崩落を炬燵が守ってくれ、命からがらに逃げ出したという。そして今も避難所で生活を続けているというのだ。
帰れる場所があることのありがたさ――それは選手、サポーター、そして多くの人が実感していることなのだろう。
だからこそ復興のシンボルとなる熊本がホームのうまかな・よかなスタジアムに戻ってこられた意味は大きい。
「この試合を絶対に忘れずに進むことが大事」
ユース出身の有望株・嶋田は強調する。
震災の影響でリーグ戦から一時離れたことで、熊本は今後タイトなスケジュールを乗り越えていかなくてはいけない。次節は中2日、7月6日(水)にアウェーで山形と対戦する。
「僕らは勝点を重ねていって、このスタジアムをちょっとずつ真っ赤に染めていって、ぐるっと一周真っ赤なスタジアムにしていきたい。それが僕らとしての復興なのかなと」(巻)
「皆さんの声援は本当にありがたいですし、熊本では絶対に勝ちたいので、負けるのは今日だけで今後は勝点3を掴んでいきたいです」(岡本)
熊本の戦いは始まったばかりだ。今後も苦境に何度も立たされるだろう。でも、その背中を押す多くのサポーターたちがいる。その心強さはホーム復帰戦で証明された。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト)