• トップ
  • ニュース一覧
  • バルサスクールで人生観が変わり、高校は国際色豊かな進学校に。三菱養和のドリブラー外山凌大はインテリジェンス溢れるプレーを磨き続ける

バルサスクールで人生観が変わり、高校は国際色豊かな進学校に。三菱養和のドリブラー外山凌大はインテリジェンス溢れるプレーを磨き続ける

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2025年04月18日

「プレー面でも人間としても恩返しをしていきたい」

 心に思っているだけでなく表現したい。強い想いを心に宿し、目標に向けて具体的な行動を起こした。それは高校進学時だった。

「三菱養和SC巣鴨ジュニアユースからユースに昇格できなかったら、サッカーの強い高体連に行こうと思っていたのですが、昇格することが決まったので、通う高校選びを自分で考えました。最初はちょっと学力のレベルを下げてサッカーに集中できる高校に行くことも考えたのですが、やっぱり語学の習得や海外の刺激を受けられる高校に行きたいと思ったので、調べたら都立国際高校を見つけたんです」

 都立国際高はその名の通り、都立高校としては唯一、国際学科を設置している学校で、帰国生枠や在京外国人枠もあり、都立で言えば国分寺高、駒場高、新宿高などと肩を並べる進学校でもある。OBにはラッパーのKREVA氏もいる。

 当時、都立中学に通っていた外山は学年1位を獲得したことがあるほどの学力優秀で、文武両道を続けていた。一般入試でも受かる学力を持っていたが、中学校の評点と面接、小論文で総合的に合否が判断される推薦入試で合格を勝ち取った。

「授業は全部、英語ではないですし、一般科目もあるのですが、英語だとクラス別で毎回、外国の先生がいてネイティブな英語の授業を受けることができる。それに授業以外にも帰国子女、いろんな国にルーツのある人、外国人がたくさんいて、普段から英語、中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、韓国語などいろんな言語が教室で飛び交っているので、そこでも勉強ができるんです」
 
 サッカー選手として、人間として、国際舞台で活躍できる人間になりたいと強く望みながら、国際学科で語学力を高め、視野を広げ、三菱養和でインテリジェンス溢れるプレーを磨き続ける日々を送る。

「自分の人生に対する視線も上がっているね」と告げると、外山は満面の笑みを見せて「本当に僕はサッカーを通じて出会った人たちからいろんな経験をさせてもらって、学ばせてもらっている。だからこそ、これからプレー面でも人間としても恩返しをしていきたいと思っています」と答えた。

 その表情は輝いて見えた。外山凌大というサッカー選手の人生のこれからに大きな期待を抱きながら、筆者は三菱養和巣鴨グラウンドを後にした。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!

【記事】父は元プロ野球選手。名古屋U-18の大西利都が受け継いだDNA「結果を出せば未来につながる。全力で取り組んでいきたい」

【記事】松井大輔の言葉に「何度もハッとさせられました」。流経大柏MF安藤晃希のドリブルがアップグレード「2枚目の動きが見えていた」
 
【関連記事】
松井大輔の言葉に「何度もハッとさせられました」。流経大柏MF安藤晃希のドリブルがアップグレード「2枚目の動きが見えていた」
父は元プロ野球選手。名古屋U-18の大西利都が受け継いだDNA「結果を出せば未来につながる。全力で取り組んでいきたい」
常に成績トップクラス。桐光学園のレフティDF陶山響は毎日コツコツの努力家「勉強とサッカーはリンク。反復は僕の強み」
選手権で一躍スターに。前橋育英の疾風ドリブラー白井誠也のその後。多感な時期の悩み、ひしひしと伝わる進化への強い意志
【画像】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブのチアリーダーを一挙紹介!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年8月号
    7月10日(木)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    悲願のJ1復帰へ
    ベガルタ仙台2025
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年8月7日号
    7月17日発売
    名門リバプール「完全ガイド」 詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ