相手が弾こうとした瞬間に自然と身体が反応
小柄だが整った姿勢から頭脳的なドリブルを仕掛ける。三菱養和SCユースの2年生ドリブラー外山凌大を見ていると、非常にインテリジェンスを感じる。
三菱養和と言えば、これまで永井雄一郎、相馬勇紀、中村敬斗、望月ヘンリー海輝ら多くの日本代表選手を輩出してきた街クラブの雄。日本クラブユース選手権を3回制し、プレミアリーグにも所属してきた名門は、今年はプリンスリーグ関東2部を戦うが、ジュニア年代から育ってきた選手が多く、外山もその1人だ。
ホームで行なわれたプリンス関東2部の第2節・前橋育英戦で、外山はその実力をいかんなく発揮した。
20分、サイドチェンジのボールを右サイドで受けると、寄せてきたDFに対し、左足アウトサイドで持ち出しカットインで剥がすと、ここからが圧巻だった。
すぐに2人目のDFが寄せてきたが、左足で一瞬ボールを晒した瞬間に右足でマイナス気味に大きくボールを持ち出してグッと顔を上げた。自陣方面にボールを置いてプレスを無力化させると、中の状態を瞬時に把握した。
「最初はシュートを狙おうと思ったのですが、ニアに齋藤(凪)選手が飛び込もうとしているのが見えたし、相手のセンターバックがそのゴール前のニアのスペースに対して絞り切れていないと思ったのでクロスに切り替えました。グラウンドもスリッピーだったので、左足でできるだけファーの方向に、味方が触らなくてもそのままゴールに入るようなボールを蹴りました」
左足から放たれたクロスは齋藤の足にはわずかに合わなかったが、シュート性にしたことで狙い通り相手GKがキャッチし切れず弾くのが精一杯となった。このこぼれ球に1年生FW石田逞登が反応して先制弾を叩き込んだ。
直後の22分には自らゴールを奪う。クロスに対して相手DFがヘッドで弾こうとした瞬間に自然と身体が反応した。
「予測は僕の武器。『この辺に(クリアボールが)来るだろうな』とポジションを取り直しました」
相手が弾いたボールを足もとで収めると、間髪入れずに右足を一閃。地を這うような弾丸ミドルシュートがゴール右隅に突き刺さった。
三菱養和と言えば、これまで永井雄一郎、相馬勇紀、中村敬斗、望月ヘンリー海輝ら多くの日本代表選手を輩出してきた街クラブの雄。日本クラブユース選手権を3回制し、プレミアリーグにも所属してきた名門は、今年はプリンスリーグ関東2部を戦うが、ジュニア年代から育ってきた選手が多く、外山もその1人だ。
ホームで行なわれたプリンス関東2部の第2節・前橋育英戦で、外山はその実力をいかんなく発揮した。
20分、サイドチェンジのボールを右サイドで受けると、寄せてきたDFに対し、左足アウトサイドで持ち出しカットインで剥がすと、ここからが圧巻だった。
すぐに2人目のDFが寄せてきたが、左足で一瞬ボールを晒した瞬間に右足でマイナス気味に大きくボールを持ち出してグッと顔を上げた。自陣方面にボールを置いてプレスを無力化させると、中の状態を瞬時に把握した。
「最初はシュートを狙おうと思ったのですが、ニアに齋藤(凪)選手が飛び込もうとしているのが見えたし、相手のセンターバックがそのゴール前のニアのスペースに対して絞り切れていないと思ったのでクロスに切り替えました。グラウンドもスリッピーだったので、左足でできるだけファーの方向に、味方が触らなくてもそのままゴールに入るようなボールを蹴りました」
左足から放たれたクロスは齋藤の足にはわずかに合わなかったが、シュート性にしたことで狙い通り相手GKがキャッチし切れず弾くのが精一杯となった。このこぼれ球に1年生FW石田逞登が反応して先制弾を叩き込んだ。
直後の22分には自らゴールを奪う。クロスに対して相手DFがヘッドで弾こうとした瞬間に自然と身体が反応した。
「予測は僕の武器。『この辺に(クリアボールが)来るだろうな』とポジションを取り直しました」
相手が弾いたボールを足もとで収めると、間髪入れずに右足を一閃。地を這うような弾丸ミドルシュートがゴール右隅に突き刺さった。
外山の技術とインテリジェンスが溢れるプレーで、チームは2-0の勝利。試合後に話を聞くと、彼のユニークな背景を知ることができた。
「ドリブルの時は基本的に顔を上げて、相手の重心の逆を取りながらバランスを崩さないようにフィニッシュまで行くプレーをイメージしています。僕は、スピードはあまりないけど、初速は自信があるので、よーいスタートではなく、常に動きの中で相手を遅らせることを考えています」
外山は小学校4年生の時にバルサアカデミーサマーキャンプに参加し、MVPを獲得。その特典として参加したスペイン遠征でFCバルセロナスクールでのトレーニングに加え、観光などを体験したことで大きく人生観が変わったという。
「もともと幼少期から喘息持ちで、小1で完治するまではずっと病院に通っていました。その時に出会ったサッカーが僕の中の光で、そのサッカーを通じて広い世界を見せてもらった。日本とは全く違うサッカーや文化、習慣を目の当たりにしたんです。
そこでかなりのカルチャーショックを受けたのと、日本だと周りに合わせることが是とされるなかで、海外では自分をしっかり表現できるというか、個人でいかに行動して、お互いを高め合っていくかという観点なので、『これは自分に合っているな』と思ったんです。そこからプロになるなら日本だけではなく、海外に行きたいと強く思いました」
【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
「ドリブルの時は基本的に顔を上げて、相手の重心の逆を取りながらバランスを崩さないようにフィニッシュまで行くプレーをイメージしています。僕は、スピードはあまりないけど、初速は自信があるので、よーいスタートではなく、常に動きの中で相手を遅らせることを考えています」
外山は小学校4年生の時にバルサアカデミーサマーキャンプに参加し、MVPを獲得。その特典として参加したスペイン遠征でFCバルセロナスクールでのトレーニングに加え、観光などを体験したことで大きく人生観が変わったという。
「もともと幼少期から喘息持ちで、小1で完治するまではずっと病院に通っていました。その時に出会ったサッカーが僕の中の光で、そのサッカーを通じて広い世界を見せてもらった。日本とは全く違うサッカーや文化、習慣を目の当たりにしたんです。
そこでかなりのカルチャーショックを受けたのと、日本だと周りに合わせることが是とされるなかで、海外では自分をしっかり表現できるというか、個人でいかに行動して、お互いを高め合っていくかという観点なので、『これは自分に合っているな』と思ったんです。そこからプロになるなら日本だけではなく、海外に行きたいと強く思いました」
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