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「しゃべりすぎると泣いちゃいそう」サガン山田寛人が最前線抜擢に応える。思いが詰まった2発「ラストチャンスの気持ちでやりました」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年04月14日

「小菊さんに恩返しという意味でも特別な日になった」

「今季は怪我だったり、打撲だったりがあって、なかなか調子が上がらなかったんですけど、今日(長崎戦)は一番前でスタメンで出してもらう形になった。こういう舞台を用意してもらえるのも最後かなと感じて、『ラストチャンス』という気持ちでやりました。

 1トップに入ったことで自分のやるべきことがハッキリしたのはすごく大きかった。常にディフェンスラインとの駆け引きで背後を取ることを意識していましたし、クロスの入り方、ゴールに関わる部分をずっと考えながらプレーしました。諦めずに動き直しを続けた結果が、今日の2ゴールにつながった。お世話になっている小菊さんに恩返しという意味でも特別な日になったと思います」と、25歳になった点取り屋は清々しい表情を見せていた。

 これで鳥栖は4勝1分け4敗と勝率を五分に戻し、勝点13の8位に浮上。自動昇格圏内の2位大宮との差を6まで縮めた。もちろん楽観は許されないが、上昇気流に乗りつつあるのは間違いない。その勢いをさらに加速させるためにも、今後もFW陣のゴール量産は不可欠だ。

 今季の鳥栖はここまで総得点が8で、J2全体の中でもかなり少ない。複数得点の勝利は長崎戦が初めてで、複数得点者も山田1人という状況。だからこそ、山田にはもっともっとゴールを量産してもらわなければならない。
 
「小菊さんからは『J2で何点以上取ってくれ』『得点王になってくれ』というのは常に言われています。セレッソの時もそうだった。まだ今日、2点を取っただけですし、あまり自分が持ち上げられるのはどうかと思う。今はホッとしましたけど、ここからも試合に出続けて結果を残していくことが大事。そこに尽きると思います」

 彼は毅然と前を向いていたが、気がかりなのは、後半途中に痛めた右肩の状態だ。試合後のミックスゾーンにも肩をつった状態で姿を見せており、どういう怪我なのかは検査してみなければ分からない様子。今は軽傷であることを祈るしかないだろう。

 いずれにしても、鳥栖が1年でJ1に復帰できるかどうかは、ここからの戦い方次第。長崎戦の貴重な勝利をこの先に活かさなければ意味がない。山田の動向を注視しつつ、今後を冷静に見極めていきたいものだ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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