他クラブでのプレーは考えなかったのだろうか。
「考えたことは“ほぼ”ないですね。少なからずオファーはもらいましたし、ちょっとだけグラつくこともあったと言えばありました。でもやはり、総合的に見るとF・マリノスから離れることはできなかったので今があり、それがすごく良かったことでもありますが、ここしか知らないことで経験が足りないこともたくさんあると思っています。どちらが良かったのかと言われると難しいところですが、僕は本当に、ここにずっといて良かったなと強く思っています」
オファーについてより詳しく訊けば、「どちらかと言えば海外から」だったという。
「当時、海外移籍は今と比べてそこまで主流ではなかったですし、あまり魅力的に思わなかったです。ただ、今でもあの時のオファーを考えることはあります（笑）。皆さんが想像する、中東や少し前の中国のような桁が違うオファーもありました（笑）」
「『ワンクラブマンが偉い』とは全く思っていない」
キャリアを通じて、１つのクラブに身を捧げる「ワンクラブマン」は年々減少傾向にある。下部組織から在籍する生え抜きの象徴であり、キャプテンの喜田拓也は、今となっては数少ない選手のうちの１人だ。
「みんなそれぞれの理由や、思うことは違いますし、『ワンクラブマンが偉い』とは全く思っていないです。ずっと１つのクラブ、Ｆ・マリノスにいたことを美化してくれて、『素晴らしい』と言っていただくことも多々あり、すごくありがたいですが、決してそれが正解とは限りません。
ただ、喜田も自分のようにワンクラブで育っているので、個人的にはそのような選手は『応援したいな』という気持ちにはどうしてもなりますよね。移籍してきた選手を応援しないとか、そういうことではないですが、やはり長くいるということは、クラブに貢献している数などは間違いなく異なります。本音としては、特別な思い入れというか、そういうのは確実にあります」
「みんなそれぞれの理由や、思うことは違いますし、『ワンクラブマンが偉い』とは全く思っていないです。ずっと１つのクラブ、Ｆ・マリノスにいたことを美化してくれて、『素晴らしい』と言っていただくことも多々あり、すごくありがたいですが、決してそれが正解とは限りません。
ただ、喜田も自分のようにワンクラブで育っているので、個人的にはそのような選手は『応援したいな』という気持ちにはどうしてもなりますよね。移籍してきた選手を応援しないとか、そういうことではないですが、やはり長くいるということは、クラブに貢献している数などは間違いなく異なります。本音としては、特別な思い入れというか、そういうのは確実にあります」
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