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優勝とともに引退から5年。コロナに翻弄され――栗原勇蔵の今。なぜ再び“前線”に立つのか「自分に何ができるかを考えた」

カテゴリ:Jリーグ

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年04月21日

「まさかそんなことをやるとは…良い経験をさせてもらいました」

チーム統括本部の一員として、“サードキャリア”をスタートさせた栗原氏。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 横浜で生まれ、横浜で育ち、そして今も――。栗原勇蔵氏のキャリアは、紛れもなくトリコロール一色だ。

 現在41歳の栗原氏は、中学1年生だった1996年に横浜F・マリノスのアカデミーに加入し、2002年にトップチームに昇格。それ以来CBとして、屈強なフィジカルと闘争心を前面に押し出したプレーを続け、自身15年ぶり3度目のJ1リーグ制覇を果たした2019年にユニホームを脱ぐまで、F・マリノス一筋で446試合に出場した。

 日本代表としても活躍。2006年にイビチャ・オシム監督から初招集を受けた後、主にアルベルト・ザッケローニ監督の下で代表キャリアを築き、20キャップをマークした。

 現役引退後は、F・マリノスのクラブシップ・キャプテンとして、ファン・サポーターにより近い立場で活動を続けていたが、今年からチーム統括本部のスタッフに。5年ぶりに現場に復帰し、自身の経験を還元する日々を送るなか、話を訊いた。

――◆――◆――
 
「こんな最高の雰囲気のなか、優勝してくれて本当にありがとう。チームメイトのみんなに感謝しています。マリノスを去った元チームメイトにもありがとうと言いたいです。そしてマリノスの関係者、スタッフ、コーチ、監督、会社の方々。本当に今までありがとうございました」

 2019年12月7日。横浜F・マリノスがJ1リーグ最終節でFC東京を3-0で下し、優勝を決めた直後のスピーチで、栗原氏は別れを告げた。ただ、それは選手として。クラブを愛し、愛されるレジェンドは今もF・マリノスの一員だ。

 まず、2020年1月にクラブシップ・キャプテンに就任した。クラブの公式サイトには「シップは船の意味もあり、船長役を果たしていただきたいというクラブの思いも込められています。育成組織で6年、トップチームで18年と、24年に渡って横浜F・マリノス一筋で歩んできた栗原氏だからこそ、感じたこと、考えたことを様々な部署と共有しながら、クラブがより良い発展をするために尽力していただきます」と記されており、より一層の活躍が期待されていたが…。

 就任直後、新型コロナウイルスが世界中をパニックに陥れた。

「広報的な活動やイベントをやっていきましょうという話だったのですが、就任したタイミングがちょうどコロナが広がった時期でした。『栗原勇蔵ツアー』のような形で、宮崎キャンプに50人で行くのがコロナ禍になる前の唯一の活動になりました。ギリギリそれをやって、『こういう感じでやっていくんだな』と思ったところから人と接することができなくなり、基本的には人を集めてやるイベントはダメになってしまいました。

 最初の方は配信を行なっていました。今でこそリモートは定着していますが、その当時は配信が主流ではなかったなかで、F・マリノスのチームとしてライブ配信を行ない、MCをやらせてもらいました。まさかそんなことをやるとは思っていませんでした。良い経験をさせてもらいました。そのような感じで5年が過ぎて今に至る感じです」

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