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【社長・細貝萌の生き様】多忙な日々に拍車。関係各所との連係強化、次世代への投資でアカデミーのテコ入れにも注力する

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2025年04月07日

「1つの柱を確立させることが重要」

 確かに細貝氏を2008年北京五輪代表に引き上げた恩師・反町康治監督(現・清水GM)も、過去に指揮を執ったアルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、松本山雅FCでアカデミー強化の重要性を強調し続けていた。

 特に松本に赴いた2012年を振り返ると、まだアカデミーの体制が整っておらず、「他クラブが20年かかったことを10年、10年かかったことを5年でやらないといけない」と口癖のように話し、号令をかけていた。

 そこから10数年が経過し、同アカデミーからは今季J2得点ランキングでトップに立っている小松蓮(町田)や、樋口大輝(松本)のような選手も出てきている。その例を見ても分かる通り、選手育成には長い時間を擁する。そこに細貝氏は気づいているからこそ、今、テコ入れを図ろうとしているのだ。

 ザスパ群馬としても、2024年からNPO法人だったアカデミーをクラブ直轄の下部組織に再編。2年目の今季はトップとの連係強化が進んでいる。今季からはトップの沖田優監督がアカデミーのトレーニングに顔を出し、定期的に指導する機会も設けている。ユース年代の選手がプロ監督から直々に教えてもらえれば、急成長を遂げる人材が出るかもしれない。そうなれば理想的だ。
 
「沖田監督が指導することで、クラブとしての一貫性を鮮明にしていくことも可能ですし、育成年代の指導者も刺激を受けるはず。お互いに話をすることで、ザスパのサッカースタイルを確立させていくことにもつながると思います。

 僕は4月の株主総会で正式に社長になる予定ですが、自分がトップの重責を担っているうちに『ザスパ群馬はこういうサッカースタイルを実践している』という確固たるものを作りたい。トップとアカデミーが全く違った方向で戦っているのは望ましくないですし、育ってきた選手をトップで使うことも難しくなる。そうならないように、1つの柱を確立させることが重要だと思っています」

 地元出身の選手がグングン成長し、ザスパの主軸を担う日を目ざし、細貝氏は力強くリーダーシップを発揮していく覚悟だ。

取材・構成●元川悦子(フリーライター)

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