最大の強みは“ここ一番で決め切れる力”だ
とはいえ、三笘1人がいれば、日本が掲げている「W杯優勝」まで辿り着けるわけではない。ご存じの通り、北中米W杯から出場国が48に増え、ファイナルまでの試合数は8に。となれば、試合ごとにメンバーを大幅に入れ替えながら戦うことは必須。森保監督も「2チーム分、3チーム分の選手層を作っていきたい」と話したが、それを現実にしなければ頂点に上り詰めるのは不可能なのだ。
日本は2022年カタールW杯でも初戦でドイツに勝った後、2戦目のコスタリカ戦でスタメン5人交代を断行したが、思うような戦いができずに最終的に苦杯を喫している。ターンオーバーの難しさについてはキャプテンの遠藤航(リバプール)も指摘していたが、その課題を克服することが重要だ。
「僕らのように、なかなかスタメンで出る機会がない人たちは結果を求められていたと思いますし、そういう意味で0-0になっちゃったのは残念ですね。僕としてはこれから生き残りを賭けて頑張っていきたい。クラブでしっかりやるだけだと思います」
中村はこう語気を強めたが、S・ランスでのパフォーマンスを引き上げることが全てのスタートと言っていい。今季の彼は前半戦こそ7ゴールと数字を重ね、強烈なインパクトを残していたが、チームは11月以降15試合未勝利という長いトンネルに突入。リーグ・ドゥ降格圏の一歩手前で、彼自身も2か月間、ゴールから遠ざかってしまっている。
サウジ戦で途中出場した伊東純也もそうだが、その低調なチーム状態が2人の個人的なパフォーマンスに影響している部分もないとは言えない。その傾向は日本代表にとっては明らかにマイナス以外の何物でもない。
日本は2022年カタールW杯でも初戦でドイツに勝った後、2戦目のコスタリカ戦でスタメン5人交代を断行したが、思うような戦いができずに最終的に苦杯を喫している。ターンオーバーの難しさについてはキャプテンの遠藤航(リバプール)も指摘していたが、その課題を克服することが重要だ。
「僕らのように、なかなかスタメンで出る機会がない人たちは結果を求められていたと思いますし、そういう意味で0-0になっちゃったのは残念ですね。僕としてはこれから生き残りを賭けて頑張っていきたい。クラブでしっかりやるだけだと思います」
中村はこう語気を強めたが、S・ランスでのパフォーマンスを引き上げることが全てのスタートと言っていい。今季の彼は前半戦こそ7ゴールと数字を重ね、強烈なインパクトを残していたが、チームは11月以降15試合未勝利という長いトンネルに突入。リーグ・ドゥ降格圏の一歩手前で、彼自身も2か月間、ゴールから遠ざかってしまっている。
サウジ戦で途中出場した伊東純也もそうだが、その低調なチーム状態が2人の個人的なパフォーマンスに影響している部分もないとは言えない。その傾向は日本代表にとっては明らかにマイナス以外の何物でもない。
サウジ戦で悔しい思いをしたことで、中村は今一度、代表における自分自身の役割とストロングを冷静に客観視すべきだ。
前述の通り、彼は得点力を武器にのし上がってきた男。最大の強みは“ここ一番で決め切れる力”である。今は三笘のいる左ウイングバックでプレーしている分、チャンスメイクや仕掛けに頭が行ってしまいがち。それも理解できるが、もっと自分が点を取れる形を作るべく、周囲に働きかけていくべきだ。
サウジ戦であれば、右の菅原由勢(サウサンプトン)と久保が縦関係を作ってサイドを突破しようとしていたが、そういう時に中に入り込んでゴールを狙う動きを増やすことはできたはず。
局面の打開にしても、縦を封じられたら中に持ち込んでフィニッシュに行くことも可能だろう。そうやってプレーの幅を増やしつつ、自分自身をブラッシュアップさせていくことが肝要だ。
1年3か月後の本番では、森保監督が三笘と中村のどちらを使うかで迷うような状況になっているのが理想的。サウジ戦で直面した課題を真摯に受け止め、今季リーグ終盤、そして来季の飛躍につなげてほしい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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前述の通り、彼は得点力を武器にのし上がってきた男。最大の強みは“ここ一番で決め切れる力”である。今は三笘のいる左ウイングバックでプレーしている分、チャンスメイクや仕掛けに頭が行ってしまいがち。それも理解できるが、もっと自分が点を取れる形を作るべく、周囲に働きかけていくべきだ。
サウジ戦であれば、右の菅原由勢(サウサンプトン)と久保が縦関係を作ってサイドを突破しようとしていたが、そういう時に中に入り込んでゴールを狙う動きを増やすことはできたはず。
局面の打開にしても、縦を封じられたら中に持ち込んでフィニッシュに行くことも可能だろう。そうやってプレーの幅を増やしつつ、自分自身をブラッシュアップさせていくことが肝要だ。
1年3か月後の本番では、森保監督が三笘と中村のどちらを使うかで迷うような状況になっているのが理想的。サウジ戦で直面した課題を真摯に受け止め、今季リーグ終盤、そして来季の飛躍につなげてほしい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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