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末席からエースFWへ。大一番で“起点となる仕事”も遂行した上田綺世は、自らのスタイルを貫き、貪欲に理想像を追い求める【日本代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年03月21日

「今は感情もプレースタイルもクオリティも全く違う状態」

所属するフェイエノールトで成長を実感。進化の歩みをさらに加速させたい。(C)Getty Images

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 直後に発足した第二次森保ジャパンで着実にゴールを積み重ね、同年夏にフェイエノールトにステップアップ。チャンピオンズリーグも経験した。最初はサンティアゴ・ヒメネスという屈強なライバルに阻まれ、出番が限定的だったが、今年になって彼がミランに移籍。上田の存在が日に日に大きくなっていったのだ。

「サークル、フェイエって来て、フェイエで2シーズン目ですけど、監督も4人代わって求められることも変わっている。その時に感じた足りないことを伸ばして、自分なりにやってきたんで、それが成果として実感できるようにはなってきています」

 上田がこう語るように、アルネ・スロット監督、ロビン・ファン・ペルシ監督らから幅広いタスクを求められ、ガムシャラに食らいついていった結果、今回の最終予選の大一番ではエースとして日本を勝たせる大仕事をした。その立ち位置の変化を誰よりも痛感しているのが上田本人である。

「前回のワールドカップを決めた3年前は、ギリギリ代表にしがみついている状態だった。なかなか出場機会もなくて、出ても特に何ができるわけでもなかった。それに比べたら、今は感情もプレースタイルもクオリティも全く違う状態になれていると思います」と彼は目を輝かせる。

 確固たる手応えを掴んだ今、上田は進化の歩みを加速させなければいけない。来年のW杯本番で日本が大躍進を遂げるためにも、この男が絶対的エースとして君臨することが必要不可欠。今回のバーレーン戦は2-0で勝ち、日本は早々と切符を手に入れることができたが、アジアとW杯の戦いは全くの別物。その事実を上田はしっかりと認識しているに違いない。
 
「ワールドカップで優勝するためには、やっぱり個人個人のレベルアップじゃないですかね。優勝を逆算して考えた時に、当たる国々っていうのはCL上位クラブにいる選手がズラッと並ぶ国じゃないですか。そこに勝とうと思ったら、僕らのステップアップは必須なんで。

 自分は物事を逆算して目標に向かっていくタイプではないですけど、本当に目の前の環境に対して挑戦していくことが大事。それが自分のスタイルなんで、良い準備を繰り返していくことしかないと思っています」

 常に自分の理想像を貪欲に追い求める上田なら、1年3か月後には世界トップ基準に到達することも夢ではない。そうなるように高みを追い求め続けてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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