「強度の部分が強くなったと思います」と成長を実感
昨冬、藤田の甲高い声がスタンドに響いたことがある。彼がFWに発したのは「ステイ!」の一言。「今は追うな。ポジションを保って陣形を整えろ」という意味を含んだ言葉だった。その数プレー後、藤田の指示を守ったFWは、敵の背後に生まれたスペースを突いてゴールを奪った。
ルーバン戦の終盤、本職の中盤が藤田ひとりになったため、全体を見渡せるような場所にポジションを取り、なかなか攻撃に絡めなかったが、それでも74分には機を見てバイタルエリアに出没してミドルシュート。これをベルタッチーニがコースを変えて2-2の同点ゴールを決めた。
そんなルーベン戦の獅子奮迅のプレーシーンを思い起こしながら、「今季、レギュラーシーズンの30試合が終わりました。今、振り返ってみて、いかがでしょうか?」と訊いてみた。
「シーズンを通して難しい試合ばかりでしたけれど、自分自身にとっては成長を感じられるレギュラーシーズンでした。しっかりと一度(自分を)見直して、成長につなげられたかなと思います」
その成長を感じられた点とは?
「強度の部分が強くなったと思います。もっと勝たないといけなかったバトルもあるので、今後はもっとそこを意識してやりたいです」
強度とはフィジカルの強さ、デュエルの強さだけでなく、アプローチの鋭さ、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールの両面で止まることなく、ハイテンポでプレーし続ける強さなども指すのだろう。
ルーバン戦の終盤、本職の中盤が藤田ひとりになったため、全体を見渡せるような場所にポジションを取り、なかなか攻撃に絡めなかったが、それでも74分には機を見てバイタルエリアに出没してミドルシュート。これをベルタッチーニがコースを変えて2-2の同点ゴールを決めた。
そんなルーベン戦の獅子奮迅のプレーシーンを思い起こしながら、「今季、レギュラーシーズンの30試合が終わりました。今、振り返ってみて、いかがでしょうか?」と訊いてみた。
「シーズンを通して難しい試合ばかりでしたけれど、自分自身にとっては成長を感じられるレギュラーシーズンでした。しっかりと一度(自分を)見直して、成長につなげられたかなと思います」
その成長を感じられた点とは?
「強度の部分が強くなったと思います。もっと勝たないといけなかったバトルもあるので、今後はもっとそこを意識してやりたいです」
強度とはフィジカルの強さ、デュエルの強さだけでなく、アプローチの鋭さ、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールの両面で止まることなく、ハイテンポでプレーし続ける強さなども指すのだろう。
昨季、レギュラーシーズンの藤田は20試合、890分間の出場に留まり、「悔しい思いをした」と語ったことがある。しかし、今季は27試合、2402分出場とプレー時間が2.7倍になったうえ、地元メディアから「中盤のボスになりましたね」と声をかけられるようになった。しかし今、彼はチームのボスになりつつある。
ベルギー人の主力選手は放映権を持つテレビ局に対してのみ取材対応を行ない、ミックスゾーンに姿を現したのは若手選手と藤田だけ。こうして23歳の日本人MFはチームを背負って、現地メディアのインタビューに根気強く対応し続けた。
異国でチームの不振の責任を背負ってプレーする藤田の一挙手一投足には鬼気迫るものがある。しかも厳しい口調で指示を出すこともあれば、ルーベン戦のように柔らかな表情を作る演技もできる。これまで出番はなかったが、森保一監督が彼を日本代表に呼び続ける理由が分かる気がする。
取材・文●中田 徹
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