高度な統計モデリングや解析手法を選手のスカウティングに活用
ここに、今回のインタビューのポイントがあるように思う。クラブは、史上最高額となる2億2200万ポンドの売上を記録した。しかも、ピッチでも欧州チャンピオンズリーグ出場権の獲得が可能な好位置につけている。しかしバーバーCEOは、これまでのクラブ方針を変えないと語った。
クラブ経営がこれほど順調に進んでいるのであれば、たとえば来季はすべての主力選手をクラブに留め、欧州カップ戦やプレミアリーグで上位進出を目ざすと宣言してもいい。だがバーバー氏は「移籍市場においても独自の方針を持ち、その方針を貫いてきた。この継続性が、プレミアリーグで8シーズンにわたる成功につながっている」と話し、成功の礎にあるのは、この継続性にあると主張した。
また現スカッドの主力選手についても「クラブの経営モデルとして、適切なタイミングで選手を売却することは重要な戦略。彼らが将来的に移籍する可能性は十分にある」と語り、これまでの基本方針、つまり将来有望な若手を安価で獲得し、ビッグクラブに高値で売却する戦略に大きな変更はないと強調した。
ブライトンは、独自の戦略でチームを強化してきた。英国人オーナーのトニー・ブルームは、ポーカー・プレーヤーとして世界的に名を馳せた元ギャンブラーである。ブルームが設立した『スターリザード社』は、統計モデルを用いて試合結果を予測する企業であり、同社で培われた高度な統計モデリングや解析手法を、選手のスカウティングに活用している。
そして、世界各国から潜在的な有望選手を発掘。自前で育て、ビッグクラブに高値で売却してクラブ規模を大きくしてきた。
ブライトンからビッグクラブに巣立っていった選手は多い。
MFモイセス・カイセド(チェルシー。移籍金1億ポンド=約191億円)、MFアレクシス・マカリステル(リバプール。同3500万ポンド=約67億円)、DFマルク・ククレジャ(チェルシー。同5600万ポンド=約107億円)、DFベン・ホワイト(アーセナル。同5000万ポンド=約95億円)、MFレアンドロ・トロサール(アーセナル。同2100万ポンド=約40億円)、MFイヴ・ビスマ(トッテナム。同2500万ポンド=約47億円)と、錚々たる選手の名が並ぶ。彼らは高額な移籍金をブライトンに残してステップアップしていった。
現スカッドを見渡しても、三笘を始め、MFバレラ、FWジョアン・ペドロ、MFジョルジニオ・ルター、DFジャン・ポール・ファンヘッケらに、ビッグクラブが熱視線を送っているとされている。
クラブ経営がこれほど順調に進んでいるのであれば、たとえば来季はすべての主力選手をクラブに留め、欧州カップ戦やプレミアリーグで上位進出を目ざすと宣言してもいい。だがバーバー氏は「移籍市場においても独自の方針を持ち、その方針を貫いてきた。この継続性が、プレミアリーグで8シーズンにわたる成功につながっている」と話し、成功の礎にあるのは、この継続性にあると主張した。
また現スカッドの主力選手についても「クラブの経営モデルとして、適切なタイミングで選手を売却することは重要な戦略。彼らが将来的に移籍する可能性は十分にある」と語り、これまでの基本方針、つまり将来有望な若手を安価で獲得し、ビッグクラブに高値で売却する戦略に大きな変更はないと強調した。
ブライトンは、独自の戦略でチームを強化してきた。英国人オーナーのトニー・ブルームは、ポーカー・プレーヤーとして世界的に名を馳せた元ギャンブラーである。ブルームが設立した『スターリザード社』は、統計モデルを用いて試合結果を予測する企業であり、同社で培われた高度な統計モデリングや解析手法を、選手のスカウティングに活用している。
そして、世界各国から潜在的な有望選手を発掘。自前で育て、ビッグクラブに高値で売却してクラブ規模を大きくしてきた。
ブライトンからビッグクラブに巣立っていった選手は多い。
MFモイセス・カイセド(チェルシー。移籍金1億ポンド=約191億円)、MFアレクシス・マカリステル(リバプール。同3500万ポンド=約67億円)、DFマルク・ククレジャ(チェルシー。同5600万ポンド=約107億円)、DFベン・ホワイト(アーセナル。同5000万ポンド=約95億円)、MFレアンドロ・トロサール(アーセナル。同2100万ポンド=約40億円)、MFイヴ・ビスマ(トッテナム。同2500万ポンド=約47億円)と、錚々たる選手の名が並ぶ。彼らは高額な移籍金をブライトンに残してステップアップしていった。
現スカッドを見渡しても、三笘を始め、MFバレラ、FWジョアン・ペドロ、MFジョルジニオ・ルター、DFジャン・ポール・ファンヘッケらに、ビッグクラブが熱視線を送っているとされている。
これらの過程を踏まえて、ネイラー記者は夏の移籍市場について次のように語った。
「戦力として代わりのプレーヤーが見つかり、選手への移籍金のオファー額がクラブとしても納得のいくものであれば、主力選手の売却に応じるだろう。それがブライトンの戦略だ。三笘にも同じことが言えるのではないか」
ひとつ重要な分岐点になりそうなのが、ブライトンの成績である。
28節終了時で、ブライトンは4位のチェルシーまで3ポイント差の7位。5位マンチェスター・シティにも1ポイント差に迫っている。バーバーCEOが「欧州CL出場権の獲得」を望んでいるように、CL出場はクラブの野望でもある。
もし欧州最高の舞台への出場を決めれば──ビッグクラブから関心を寄せられている主力選手であっても、いったん立ち止まり、引き続きブライトンで戦っていく道を選んだとしても不思議ではない。特に近年は、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったビッグクラブであっても、経営が不安定だったり、オーナー陣に仲違いがあったりと、必ずしも次のステップとして安泰とは言い難い。
三笘の去就を含め、夏の移籍市場の動向から目が離せなさそうだ。
取材・文●田嶋コウスケ
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「戦力として代わりのプレーヤーが見つかり、選手への移籍金のオファー額がクラブとしても納得のいくものであれば、主力選手の売却に応じるだろう。それがブライトンの戦略だ。三笘にも同じことが言えるのではないか」
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28節終了時で、ブライトンは4位のチェルシーまで3ポイント差の7位。5位マンチェスター・シティにも1ポイント差に迫っている。バーバーCEOが「欧州CL出場権の獲得」を望んでいるように、CL出場はクラブの野望でもある。
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