「助けてもらわなくて済むような男に成長したい」
試合後のセレモニーでは、宇佐美はサポーターへ向けこう語った。
「(今日は)勝てなかったのは悔しいですが、全員でやり切った結果です。悔しいですが仕方ないと思います。ただ、僕の気持ちは伝えたいと思います。昨日、なにを話すか、ガンバでの日々を振り返り、ひとりで泣きました。僕の人生でガンバがなかったことはなかった。僕の夢はプロサッカー選手ではなく、ガンバの選手になることでした。
(ガンバの)サポーターだった自分がサポーターの方に応援してもらえる環境は最高でした。心の底から感謝しかありません。このセレモニーは2回目ですが、以前は心身ともにボロボロになった自分を温かく迎えてくれて、『ここから這い上がれ』という横断幕を掲げてもらいました。皆さんと一緒に取れたタイトルは僕の最大の誇りであり、最大の喜びです。
2度目は粘り強く、地面に這いつくばってでも努力を重ねて、皆さんに助けてもらわなくて済むような男に成長して、このクラブでいつかプレーできることを夢見ています。最後になりますが皆さんのことを愛しています」
またサポーターの前へと移動し、「この3年半が一番面白くて、思い出深いです。ここを離れることは寂しいです。ただ、俺は男なので、皆さんの気持ち、チームメイトの気持ち、監督コーチングスタッフの気持ちを形にして、どんなにボロボロになってもヨーロッパに挑戦したいです。しばし、ガンバの選手ではなくなるという気持ちですし、また戻ってきて爆発的なプレーを見せて、このクラブで引退できれば最高です」とメッセージを送った。
11年に移籍したバイエルンでは3試合・0得点、翌年に移ったホッフェンハイムでは20試合・2得点と、最初のドイツ挑戦は満足できるものではなかった。しかし、Jリーグに復帰した13年は当時J2だったG大阪で18試合・19得点とゴールを量産し、14年にはチームの3冠に大きく貢献。ハリルホジッチ体制下の日本代表では主力として活躍している。
ドイツでの挫折から大きく成長してきた。そして満を持しての2度目の挑戦――。ひと回りもふた回りも大きくなった宇佐美が異国の地でどのような輝きを放ってくれるのか、注目したい。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
「(今日は)勝てなかったのは悔しいですが、全員でやり切った結果です。悔しいですが仕方ないと思います。ただ、僕の気持ちは伝えたいと思います。昨日、なにを話すか、ガンバでの日々を振り返り、ひとりで泣きました。僕の人生でガンバがなかったことはなかった。僕の夢はプロサッカー選手ではなく、ガンバの選手になることでした。
(ガンバの)サポーターだった自分がサポーターの方に応援してもらえる環境は最高でした。心の底から感謝しかありません。このセレモニーは2回目ですが、以前は心身ともにボロボロになった自分を温かく迎えてくれて、『ここから這い上がれ』という横断幕を掲げてもらいました。皆さんと一緒に取れたタイトルは僕の最大の誇りであり、最大の喜びです。
2度目は粘り強く、地面に這いつくばってでも努力を重ねて、皆さんに助けてもらわなくて済むような男に成長して、このクラブでいつかプレーできることを夢見ています。最後になりますが皆さんのことを愛しています」
またサポーターの前へと移動し、「この3年半が一番面白くて、思い出深いです。ここを離れることは寂しいです。ただ、俺は男なので、皆さんの気持ち、チームメイトの気持ち、監督コーチングスタッフの気持ちを形にして、どんなにボロボロになってもヨーロッパに挑戦したいです。しばし、ガンバの選手ではなくなるという気持ちですし、また戻ってきて爆発的なプレーを見せて、このクラブで引退できれば最高です」とメッセージを送った。
11年に移籍したバイエルンでは3試合・0得点、翌年に移ったホッフェンハイムでは20試合・2得点と、最初のドイツ挑戦は満足できるものではなかった。しかし、Jリーグに復帰した13年は当時J2だったG大阪で18試合・19得点とゴールを量産し、14年にはチームの3冠に大きく貢献。ハリルホジッチ体制下の日本代表では主力として活躍している。
ドイツでの挫折から大きく成長してきた。そして満を持しての2度目の挑戦――。ひと回りもふた回りも大きくなった宇佐美が異国の地でどのような輝きを放ってくれるのか、注目したい。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)